多少薄雲の通過はありましたがおおむね快晴でたくさんの対象を楽しんでいただきました。
光学望遠鏡2台、スマート望遠鏡2台、電視観望1台の豪華機材です。20名ぐらいのご参加者で、案内に余裕がありましたので、望遠鏡だけでなく双眼鏡でプレアデス、プレセペ星団やM35星団なども楽しんでいただきました。
この日見ていただいた天体:月、木星、春のアルビレオ(かに座℩星)、オリオン星雲、かに星雲、馬頭星雲、ミンタカ、カストル他
]]>口径85mmとeVscopeからサイズダウン。新商品なら口径が大きくなることを予想していましたがサイズダウンですのでどうなんだろうと思っていました。デモ機が届きましたので、実際に使用してみました。
まず本体の大きさがeVscopeの2/3ぐらいになって重さも4kgと片手でも持てるぐらいのサイズになりました。
三脚も3段から4段になって収縮時のサイズが短くなりました。
全体的にかなり小さくなった印象です。
アプリもバージョン2.5から3.1にアップデートされました。気をつけないといけないのが、バージョン3.1はアンドロイドなら10以降、iOSでは15.0以降が必要です。アプリを起動して「接続」を押すとオデッセイと繋がり天体を指定するだけで導入を開始できます。基本的な使用方法はeVscopeと変わりありませんので過去記事をご参考ください。
違いはまず動作音がかなり小さくなりました。真夜中の自宅使用でも近隣を気にしなくていいレベルです。また、ピント合わせがオートになりましたので、恒星を導入してピントを確認するわずらしさがなくなりました。導入にかかる時間はeVscopeと変わりありません。アプリは共通なので同じと思います。またバージョン2.4以降から採用されているディープダークテクノロジーも同様に使用でき、フィルターレスで光害をカットしてくれます。
NGC4565
名古屋方面の光害の多い空で撮影しましたが、きれいに銀河をとらえてくれました。ニコン製のアイピースも撮像が綺麗で思わず見入ってしまいます。オートフォーカスも早く、確実に調整してくれます。
M1 かに星雲(クリックで大きい画像が開きます)
こちらも低空の空でしたがしっかりとかに星雲を映し出してくれました。eVscopeに比べて星像が綺麗です。焦点距離が短くなった分、星が小さくなった影響と思われます。センサーの型番は公表されていませんが、おそらく1/2.8インチセンサーで画素ピッチが1.4μmと小さくなったことと、画像処理テクノロジーの進歩で画質が向上しているんだと思います。星の綺麗さに惹かれます。
月
エンハンスが必要なのかと思いましたが、エンハンスするとクレーターがくっきりとシャープになる画像処理が行われるようです。ピンチアウトして拡大したクレーターをアイピースで覗くとびっくりするぐらいクレーターが綺麗です。光学望遠鏡のような大気の揺れがないためとても綺麗です。もちろんエンハンスをしないとゆらゆらとしたライブ感ある月面も楽しめます。
口径は小さくなりましたがセンサー性能が向上したことで、見られる画質に大きな違いはなさそうです。軽量で機動力も良く、なんといってもアイピースを覗くことで天体との対話感を楽しめます。かなり欲しいアイテムです。
*画像はサイズ調整のみ行っています。投稿時点での内容です。
商品ページ
http://www.tele-scorpio.jp/shopdetail/000000006202/
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ポン・ブルックス彗星(12P) クリックで大きい画像が開きます
VIXEN FL55SS-SXP
レデューサー、IDAS LPS-P2フィルター使用
ZWO ASI2600MC pro(-20℃)
ゲイン100 露出2分x8コマをステライメージ9でメトカーフ合成
スターブック彗星追尾
正直夕方の彗星撮影は苦手です。望遠鏡の設置時に極軸が合わせられないのと、星座が見えないので彗星のおおよその位置が特定できないからです。とりあえず慣れた場所ならだいたいの北極星の場所を覚えていますので、勘に頼って設置していると明るいのでまだ犬の散歩や公園を散策している方がいらっしゃいます。「テレビの撮影ですか?」とか「何が見えるのですか?」など当然話しかけられますが、「ほうき星が見えます」と答えると「流れ星ですか!」といつもの反応が返ってきます。「いえ、彗星です」というと当然「土星は見えますか?」などと返ってきます。不審者に思われたくないのでとりあえず話につき合います。
木星とカペラが見えましたので赤道儀をアライメントして彗星の方向へ向けると、どうやら時間が経つと桜の木に引っ掛かりそうです。彗星と一緒に撮れれば風流ですが、遮られてはどうにもなりません。軽い機材なので持ち上げて移動することに。オリオン座が見え始めましたので、彗星を導入して仮撮影してみると極軸が合っていないため星も彗星も流れてしまいます。極軸を合わせ直して露出を開始すると15分後には山が写野に入ってしまいました。
ポン・ブルックス彗星とアンドロメダ銀河
サムヤン85mm F1.4(F2.8で使用)
ビクセンSXP赤道儀で彗星追尾
CANON EOS X7i-GCL(IDAS HEUIB?フィルター使用)
ISO800 露出17秒x10枚をステライメージ9で加算平均合成
ケンコースターリーナイトフィルター使用
望遠鏡で彗星を見てみると核は明るく、少し望遠鏡を動かすと何となくダストテイルがあるような気がしました。
来月にはさらに明るくなりますので新月期が楽しみです。
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今年は入り口が随分奥なんだなぁと思いましたが、一般入場はかなり並ばれるようですので、なるほど並ぶ長さがいるんだと今年の来場者の多さを実感しました。
入るとすぐにケンコーの望遠鏡ブースです。今年のケンコー・トキナー社は4つのブースに分かれていました。ケンコーの望遠鏡ブースにはBORGもあり昨年参考展示されていた125mmフローライトカーボン鏡筒が今年も展示されていました。フォーカサーの仕様や梱包資材の検討で今秋ぐらいに発売できればいいなぁとの見通しとのことです。
ビクセン社のブースには新製品や参考出品がたくさんありました。
こちらは参考出品のVSD70SS。VSD90SSの小型版のようです。レデューサーは新製品でVSD90、VSD70共用になっていますので、鏡筒もそのうち発売されるものと思われます。ただしお値段はFSQ(タカハシ)並みになるかもとの噂です。
こちらは新製品のオートガイダー。事前の出品情報でお客様からも「何?」と聞かれたものですが、オートガイダーを自社で発売するとのことです。てっきりUSB端子付きのワイヤレスユニットを発売してスターブックテンアプリでオートガイドができるのかと思いましたが、パソコンで使ってくださいとのことです。せっかく赤道儀をスマホで使えるようにしたのにパソコンを持って行けとはよくわからない商品です。IMX225センサーを使用しているとのことですので、SVBONYのSV905Cと同等でしょうか?展示のように暗視野ファインダー?7倍50mmに取り付ければ撮影望遠鏡との軸合わせもできますので、スマートフォンで自動導入、プレートソルブ、オートガイドができればかなりスマートです。開発を期待しています。
こちらはビクセンの防振双眼鏡。新たに16倍が発売されます。16倍は月や大きな太陽黒点(太陽フィルターを使用してください)の観測にぴったりで、V2モードではほとんど双眼鏡を動かす必要のない月の観測などで「ピタっ!」と月が止まります。サイトロンジャパンの防振双眼鏡の一部機種にも搭載されていますが、さすが天体望遠鏡メーカーです。
以前より要望していたCMOSカメラ用のアダプターをようやく作ってくれました。M48マウントアダプターも使用できます。ただ、すでに時代はM54に移行しようとしています。M42とM54のアダプターの追加発売を希望します。またこのアダプター、鏡筒に標準装備してほしいです。眼視観測時にも回転装置として使用したいです。
参考出品のSDP65SS。従来のドローチューブタイプと対物レンズ移動式フォーカサーの2種類が展示されていて、どちらがいいかユーザーからの反応を見たいとのことでした。対物レンズが動くタイプは電動フォーカサーを使用してもそのままの状態で保管ができるので便利ではあります。眼視でも次回の使用時にちょっとのピント合わせで済みそうです。
最近話題のスマート望遠鏡がセレストロンから発売予定です。RASA6とIMX178センサーカメラとの組み合わせのようです。15cmという大口径とF2の明るさ、35mm換算焦点距離は1500mmぐらいでRASAの写りには定評がありますから、かなり期待できる商品と思います。価格は90万円ぐらいで日本には初回5台ぐらいしか入荷しないようです。
それよりも以前より気になっているのがこちらのオートガイダーです。既存の架台に取り付けることでプレートソルブとオートガイドをしてくれます。今でもオートスターアラインとGPSを取り付けるとアライメントを自動でしてくれますが、もっと精度よく導入ができ、さらに追尾もズレなく追いかけてくれるようです。望遠鏡が買えそうな価格になりそうですが発売が待ち遠しいです。
たくさんの参考出品、新商品の中でひっそりと置かれていたのがこちらのSDE72SS。OEM製品だけど一番売れそうな予感がします。欲を言えばフルサイズ対応してほしかった。
サイトロンジャパンのブースにも魅力的な商品がたくさんありました。
屈折アストログラフの定番になりつつあるAskarは電視観望から大口径眼視用までラインナップがかなり増えてきました。"星割れ"がなく写野周辺まできれいな星像が魅力です。
やはり注目したいのが"Made in Japan!"です。ハーモニックドライブの赤道儀は赤道儀の重さに辟易しているユーザーには有望です。積載20kgの赤道儀が自重10kgです。極軸望遠鏡は無いのがスタンダードになるのでしょうか。できれば極軸も自動で合わせてくれるといいですね。
そのうち製品化されるであろうシュミットカメラやフォークタイプの赤道儀も展示されていました。経緯台にもなるようです。ハーモニックドライブではなく従来の歯車式でした。
これは発売されたらぜひ購入したいアイテム。星見専用めがね。一瞬「何のため?」と思いますが、かけると視力がよくなります。暗いところで瞳孔が開いていると光を取り込むために視力が低下することを補正してくれるそうです。
ZWOのブースには星見屋の南口社長様がいらっしゃいました。久しぶりにお会いしました。
アストロアーツも出展されていました。弊社ご担当者様とお会いできました。
余談ですが、この日は猫の日。会場近くでCATヌードルを作って帰りました。
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前日の天気予報は曇りで当日の名古屋もずっと曇り空、午後5時前には北や東の空は真っ黒な雲で今にも雪が降りそうでした。てっきり中止と決め込んで、ご来店客様も多かったため、何の準備もしないまま確認の電話を入れると「できそうですよ」と。西の空を見てみると確かに鈴鹿山脈の上は晴れ間が見えています。大急ぎで閉店作業と機材を積み込み、会場に到着すると一面曇り空。本当に開催するのかと空を見上げていると月と木星が雲の向こうに見え始め、カシオペヤ座や北極星も見えてきました。大急ぎで機材を設置して極軸を合わせ、準備が整うとまた一面曇り空。何とか東の空に雲の切れ間があってベラトリクスが見えています。次第にベテルギウスや三ツ星が見え始めましたので、何とかオリオン星雲をeVscopeで数分スタックできれば曇りでも少し楽しんでいただけるのではないかと希望を込めていると、だんだん雲が切れ始め、観望会開催時間前には月や木星もきれいに見え始めました。
年末で気温も6度ぐらいと寒い季節にもかかわらず、30名ぐらいのご来場があり、またいつ曇るともわかりませんので会の開始に先立って、月と木星、オリオン星雲をご覧いただきました。開始時刻になると空の半分ぐらいが晴れてきましたので、改めて星空案内から始めさせていただき、リクエストにも応えながらたくさんの対象をご覧いただきました。
この日見ていただいた天体:月、木星、土星、天王星、海王星、オリオン星雲、アンドロメダ銀河、プレアデス星団、ミンタカ他
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動画撮影用に販売されているこのレンズですが、天体写真用に有用なことがわかり、ケンコー・トキナー社より検証して欲しいとのことでお借りして実際に撮影してみました。
オリオン座の星雲(クリックで大きい画像が開きます。)
TOKINA105mm(F2.2ぐらい)
VIXEN SXP2赤道儀(スターブック恒星時追尾)
ZWO ASI294MM pro
Badder LRGBフィルター
ゲイン100 露出各色2分x10枚程度
ステライメージ9で合成
ことの発端はアメリカHutech社の日本人社長様がモノクロCMOSカメラと組み合わせて素晴らしい写真を撮影されているとの情報からでした。F1.5という明るさで周辺部まで解像度がよく、色収差、周辺減光が少ないフルマニュアルレンズとのことでしたので、まずは絞り開放でデジタル一眼レフカメラで撮影してみました。開放では若干甘い感じがしますが、F1.5の明るさでとてもよく写ります。明るすぎて周辺減光というよりは中心がハレる感じです。ISO800、露出1分でバンバン撮れます。1段絞ってF2.2ぐらいにすると星もシャープになりちょっとすっきりします。
ヒアデス星団
カラー冷却CMOSでも撮影してみました。露出は2分でいいので、たくさん撮ってスタックすることができます。
二重星団とカシオペヤ座の星雲
モノクロ冷却CMOSでも撮影してみました。こちらも2分露出で撮れますので、枚数にこだわらなければ一晩でLRGBを撮影することができます。難点は重いレンズの割には三脚取り付けネジが一点しかないので、フィルターホイールなどを取り付けてカメラが重くなるとちょっと不安です。案の定赤道儀の反転時にくるんと回ってしまいました。
望遠鏡の守備範囲を超える105mmの短焦点では、やはりカメラレンズを使用する必要があります。円形絞りを採用しているF2.8のマクロレンズを使用することが多いのですが、口径が大きいこのプライムレンズはかなり有用と思います。
いっかくじゅう座の星雲
販売ページはこちら
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7月の終わりにちょっと試してほしい商品があるとのことでケンコー・トキナー社より試作品をお借りしました。海外ではすでにフィルターホルダーに差し込んで使用するタイプのものが発売されていたようで、そちらも比較対象としてお借りしました。
天体写真ファンにはバーティノフマスクは身近なもので、オートフォーカサーを使用しない場合には必須ともいえるアイテムですが、星景写真家やフォトグラファーにはあまり浸透していません。広角で使用できるバーティノフマスクがないことも理由と思われます。今回発売されたナイトフォーカスは広角レンズで使用できるよう開発されたとのことです。下の図のように、光条がきれいに交わって等間隔に広がるとピントが合っていることがわかるため、ピント合わせに迷いがなくなります。
実際に試してみますと、手持ちの20mmレンズではライブビューで光条は全く見えず、50mmぐらいでは光条は見えませんが、3個には分離するためなんとか使用できます。仮撮影して確認すれば光条も見えてピントを追い込むことができます。
85mmぐらいになるとライブビューでも光条が見え、普段望遠鏡で使用している感覚で使用できるようになります。この焦点距離のレンズで使用できるのは大変うれしいです。
フィルター径の合わないレンズはフィルターアダプターを使用して取り付けることができます。ただし、ピントを合わせた後に外す必要があるため、大げさなシステムは使いずらいです。特にスターリーナイトやプロソフトンなどのフィルターをすでに取り付けている場合はその上にスタックして取り付けるため、落ちない程度に軽くねじ込むぐらいにしておかないと外す時にピントリングに触ってしまうこともあります。
フィルターホルダーがちょうど55mm屈折望遠鏡のフードに収まるサイズでしたので、237mmでも試してみました。この焦点距離ですと望遠鏡用の小さなバーティノフマスクでは光条がよく見えず、クリアバーティノフやトライバーティノフを使用することが多いのですが、それでもあまりよく見えません。ところがナイトフォーカスは20cm鏡かと思うぐらい明るく大きく見え感動してしまいました。
メーカーの検証によると、20mmぐらいでも使えるレンズもあるとのことですが、85mmから200mmという星空写真でよく使用する焦点距離でしっかり使えるバーティノフマスクとして、かなりうれしい商品です。
当店販売ページはこちら
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久しぶりに雲の心配が全くない日で、星座案内も時間をかけてゆっくりすることができました。この日は月と木星が2度程度に接近する日で、明るい月と木星が並んでいていい眺めでした。11月にしては1桁気温とかなり寒い日でしたが、空の透明度もよく、大きな月がある割には4等星も楽に見える星空で、定員いっぱいのご参加者様からのリクエストにもお応えしながら、たくさんの天体を楽しんでいただけました。
この日見ていただいた天体:月、木星、土星、天王星、海王星、アルビレオ、アルマク、アレイ星雲(M27)、リング星雲(M57)、h星団、ET星(NGC457)、アンドロメダ銀河(M31)他
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到着すると会場は一面の曇り空。この日は晴れ予報で雲が出る天気予報ではなかったのですが、こんなこともあります。
木星と月はたまに雲の切れ目から見えますので、出てくるとご参加者様たちは大慌てで木星と月をご覧になられていました。
幸いスカイワードあさひの天文台テラスからは見事な夜景が見られます。電視観望の担当でしたので電波塔に向けて晴れ待ちの間、景色を見ていただきました。eVscopeは正立像のためこういう時は助かります。観望会が終わる15分ぐらい前から少しづつ雲が切れ始め、二重星団やアレイ星雲をご覧いただくことができました。
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予定の時間まで雲もなく、微光星がとてもよく見えるいい空でした。当日の星空はこちらです。
ところが相変わらずの忘れ物癖で設置を進めているとバランスウエイトとフードがありません。幸い湿気ないところで観測地は真っ暗なためフードはなくても問題ありません。ウエイトを忘れた赤道儀は中型のため軽いレンズでの撮影なら何とかなるだろうと、余っている径の合わないウエイトをぶら下げて問題なく撮影することができました。レンズの撮影報告はまたいずれしようと思います。
そろそろ年賀状用の写真も用意しないと思い、いくつかの対象を撮影してみました。気が付けばもう年末ですね。
IC2169 カタツムリ星雲(クリックで大きい画像が開きます)
VIXEN R200SS-SXP
ZWO ASI2600MC pro(-20℃)
ゲイン100 露出4分x20枚をステライメージ9で加算平均合成
ASIAIRでオートガイド
また、今回はSeeStar S50を持っていきました。
SeeStarはメイン機材での撮影中に、傍らでたくさんの対象を電視観望できます。Fitsファイルでの取り出しもできるので、その気になれば画像処理を施して天体写真に仕上げることもできます。今回は数分のスタックで冬の星雲や春銀河の電視観望を楽しんできました。
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よく晴れたいい天気で、満月にも関わらず星座がよくわかる星空の下、たくさんの天体を楽しんでいただきました。
以前「これがチンペイさんが唄ってる昴です」とご案内して「誰ですか?」と言われたことも、今回はご理解いただけました。県民の森所長様には熱唱いただきました。昴を見ると谷村新司さんを思い出していただけるのではと思います。
この日見ていただいた天体:月、木星、土星、アルビレオ、アルマク、アレイ星雲、アンドロメダ銀河、リング星雲(M57), NGC457他
この日はこの後、午前4時35分頃から部分月食です。一旦帰宅して、近所の観測スポットに出直すことにしました。うっかり呑んでしまいましたので、1時間ほど仮眠して徒歩での移動です。片手にSeeStar S50、もう一方の手には望遠レンズを付けたカメラを担いで西の空が開けているところまで5分ほど歩きましたが、3kgしかないSeeStar S50は徒歩移動も楽々です。到着するとカノープスが南中していました。設置も数分で完了するので欠け始めを待ちます。SeeStarの月の観察モードでは100分間のビデオ撮影機能があります。欠け始めから最大食分までの45分間ぐらいを撮影予定です。いい天気なのですが、なぜか月の近くだけ雲が湧いています。残念ながら最大食分の頃に一時的に雲に隠されてしまいましたが、部分月食を楽しむことができました。
動画はこちらです。SeeStar S50の使用方法に慣れていため少々暴れています。
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スカイワードあさひは尾張旭市の公共施設で、50cm天体望遠鏡が入っている天文台があり、尾張旭市教育委員会と星の会のスタッフで観望会を開催しています。
以前より電視観望を取り入れたいとの要請がありましたが、天候が悪かったりタイミングが合わなかったりで1年越しの実現となりました。天文台のある星の広場は8階にあり、近隣の瀬戸市(藤井聡太八冠でこのところ有名)や名古屋市の夜景もきれいに見えます。観望会開始時刻には風が強くスタックがあまり進みませんでしたが、途中から風もやんでご参加者様にアレイ星雲などのきれいな星雲をご覧いただきました。夜間観望会は毎週日曜日に行われているそうですでの、お時間のある方は、ぜひお気軽に行ってみてはいかがでしょうか。
アレイ星雲
この日見ていただいた天体:土星、アルマク、アレイ星雲(M27)、リング星雲(M57)、バブル星雲(NGC7635)
(IDAS GNBフィルター使用)
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左からヴァオニスVespera、Unistellar eVscope、ZWO SeeStar S50です。どの機種も画像をスマートホンに保存できるので、すぐにSNSにアップすることもできます。
現在(2023年10月12日)Vesperaは249,800円、eVscope2は619,800円、S50は82,300円と価格にかなりの差があります。実際のところどう違うのか、山に持ち込んで試してみました。
製品の質感ですが、eVscopeは口径11cm焦点距離は450mmありますので現在販売されている自動導入経緯台ぐらいのサイズがあります。三脚は軽いのですが、全体で9kgの重さがあるため、抱えて運ぶ必要があります。
Vesperaは高級感のある外装で、大きさはブロックぐらい。重さは5kgと軽く両手で運べます。
S50はVesperaより少し小さく、重さは3kgで片手で運べます。外装はプラスチックと思われます。レンズヒーターが内蔵されているため湿度の高いこの時期でも安心して長時間使用できます。
助手席に積み込んだ時の比較です。
Vespera
eVscope
S50
設置はeVscopeは専用三脚に差し込んでネジで固定します。きちんと差し込まないと落下します。VesperaとS50は3/8”ネジ三脚を底面にねじ込んで取り付けます。eVscopeとVesperaは気泡水準器がついていますので、簡単に水平が取れます。S50はアプリ内の電子水準器を使用しますが、どちらがどの方向なのかわからず少々使いにくいです。
設置完了後、Wifiを接続してアプリを起動した後の、それぞれの使い方は下記のとおりです。
Vespera アプリ起動→初期化→見たい対象を選択
eVscope アプリ起動→オリエンテーション(→明るい恒星で手動でピント合わせ)→見たい対象を選択
S50 アプリ起動→見たい対象を選択→オートフォーカス
導入が完了するとVespera、S50は自動的に10秒露出のスタックが始まります。eVscopeはエンハンスボタンを押すと4秒露出のスタックが始まります。eVscopeが一番早く画像がきれいになるように感じます。1分で6枚しかスタックできない他機種に比べて15枚スタックできるためでしょうか。面白いのはVesperaはスタックの枚数を遡ることができます。
この日は少々風が強く、望遠鏡が揺れるとeVscopeはスタックが停止します。S50もスタックしない画像がありましたのでいい画像のみをスタックしているようです。Vesperaはすべての画像をスタックしていました。VesperaはTiff画像、Fits画像の保存もできます。Fits画像を見てみると全ての画像で星が流れており、追尾も3枚おきぐらいにしているようです。そのため少々状態の悪い画像もアプリで処理してスタックしているものと思われます。追尾していない画像のため、Fits画像を取り出しても後から画像処理をすることは難しいです。S50はスタック後のデータをFits画像として保存してくれます。
画像を比較してみました。メシエ27アレイ星雲 すべて3分スタック
Vespera
eVscope1
(センターを外しました。もう一度導入するとセンターに合ったりします)
SeeStar S50
電源を入れてからアレイ星雲(M27)が映し出されるまでのおおよその時間を計ってみました。
Vespera 初期化(オートフォーカスはここでチェック)4分20秒 M27を選択 合計5分42秒
eVscope オリエンテーション(ソルビング)1分15秒 M27を選択 合計2分31秒(ピントは合っているものとして)
S50 M27の導入まで1分 映し出されるまでに合計2分10秒 オートフォーカスは+30秒必要
ピントが合っている状態ではSeeStar S50が早いです。オートフォーカスはASIAIRのような仕組みを想像していましたが、全く違う方法で30秒程度ととても速いです。また英語ですがしゃべってくれるので状況がわかりやすいうえに誰かと一緒に観測しているみたいです。
M27アレイ星雲からM31アンドロメダ銀河までの導入スピードを比較してみました。
Vespera 2分7秒
eVscope 1分41秒
S50 1分9秒
やはり導入はS50が一番早いです。
アンドロメダ銀河 全て2分スタック
Vespera
eVscope1
S50
ここでVesperaとS50でカメラの縦横が違うことに気が付きました。
Vesperaではプレアデス星団が一部しか入りませんが、S50ではメインの7姉妹の星はすべて写っています。
Vespera
S50
ただし、Vesperaにはモザイクモードがあり、時間はかかりますが写る範囲を簡単に拡張できます。
37分かけてプレアデス星団をモザイクしてみました。
NGC253 ちょうこくしつ座の銀河
Vespera
eVscope1
S50
小さな対象は焦点距離と口径のあるeVscopeがきれいです。また、アイピースを覗けるので観測しているライブ感があります。eVScopeは手動で望遠鏡を動かすことができます。Vesperaは導入後に少しスタック範囲を調整できます。大きく手動で動かすことはできません。
S50には光害カットフィルターが内蔵されていますので、ワンクリックでフィルターをかけられます。淡い星雲もノーフィルターよりはっきりと写す出すことができます。Vesperaは別売りでCLSフィルターや太陽フィルターの専用品の販売があります。eVscopeはフィルターの用意はありませんが、裏技で市販のフィルターを付けることができます。過去のブログをご参照ください。
S50はDuoバンドフィルターが内蔵されているようで名古屋市内からでも網状星雲を映し出すことができました。写真は郊外で10分スタックしたバブル星雲です。
S50はFitsファイルでの保存ができるため上の画像をちょっと加工してみました。
クリックで大きい画像が開きます。
彗星が来ていましたので、Vesperaで彗星を導入しようと思いましたが、メニューに彗星がありません。検索しても出てきません。座標入力はできますが、小数点以下は入力できないためセンターに導入できませんでした。Vesperaは望遠鏡の向きを手動で操作はできませんが、導入後にスタック範囲少し変更できます。
103Pハートレー彗星(6分スタック)
SeestarもVesperaも口径が5cmのためか、NGCやICの淡い星雲はコントラストがあまりよくありません。eVscopeのように明るさだけでなく、コントラスト調整も欲しいところです。写真はボートル4ぐらいの空で使用したときのものです。
馬頭星雲(IC434)Vespera
モンキー星雲(NGC2175)SeeStar S50
まとめ(個人的な感想です)
Vespera |
モザイクができることでセンサーよりも広い範囲を電視観望でき、アプリの使い勝手もいいです。小さいながらも高級感があり、インテリアとしてもなじみます。 画像の明るさを調整することはできません。Fitsデータは一枚撮りが保存されますが、ブラウザ接続のためダウンロードも大変で、星が流れているため画像処理用には向きません。 Wifi専用端末では動作しません。セルラー端末が必要なようです。 |
eVscope |
アイピースを覗けることで天体との対話感があります。一般の方に見せてあげるような天体観望会ではやはりこれです。M76星雲や銀河などの小さい対象も明るく楽しめます。四角の画像だけでなく、データが記載されたアイピース内と同じ丸い画像も記録してくれます。惑星を選択するとビデオモードになるため5、6cmの望遠鏡で見たような惑星が見られます。 アプリが改変されてWifi専用端末でも動作します。 |
SeeStar S50 |
画質は3機種の中で一番いいです。星図から導入できたり、フィルター、ヒーター内蔵で小型軽量です。電車移動でも楽々です。パソコンに接続するとFitsデータを取り出せるため後で画像処理をすることもできます。月、太陽では動画の撮影もできますが、スマートフォン側に記録されますので、ストレージに空き容量が必要です。 Wifi専用端末でも動作します。 2023年11月29日に惑星も観ることができるようになりました。 |
*2023年10月12日時点での情報です。アプリやファームウェアは随時更新されています。
*eVscopeは1型を使用しています。
*画像はリサイズのみで後処理はしていません。
*SeeStar S50の画像はFitsファイルをASIFitsViewでJpeg画像に変換しました。また公平にするため90度回転させて横サイズを他機種と同じにしてあります。
]]>この日は中秋の名月で、お仕事を終えた方々に月や土星をご覧いただきました。
ビズリウム名古屋はイオンモール内にあるビジネスエリアで、企業オフィスや貸会議室などがあるエリアです。一般のお客様とは隔離さえれたエリアですが、利用者様はイオンモールのお店やフードコートなどに簡単にアクセスできるためとても便利そうです。専用のテラスがあるためそこで天体観望会をしようとの企画が実現しました。
今回もイオンモール内にあるコニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA様に会を取り仕切っていただき、プラネタリウム内での広告出稿などビジネス商談も行われていました。ご参加者様は仕事明けなので、乾杯後、望遠鏡を覗かれて月や土星などを楽しまれました。この日はまだ気温が高く、テラスで涼みながら打ち上げやミーティングを行うのにちょうどいい気候でした。雲一つなく、満月の中秋の名月と土星や夏の大三角がよく見えていました。名古屋駅に近く、テラスも明るいのですが意外にも星がよく見え、カシオペヤ座やはくちょう座の北十字がしっかりと視認できます。
実は5月に現場で下見と打ち合わせをして、7月末に初回を企画していましたが、天候不良で中止となってしまいました。その時に楽しみにされていた方々から、「天候が悪くても星の話が聞きたい」との声がありましたので、今回は天候不良でも楽しんでいただけるプログラムを用意して雨天決行で準備していました。店長としてはかなり気合の入ったプログラムを作りましたので、不謹慎ですが晴れて残念だったりします・・・。
IDAS GNBフィルター使用
ご参加いただきましたお客様にはお誕生日の方が数名いらっしゃいまして、ご褒美にきれいな天体を見て帰りたいという方もいらっしゃいました。皆様にはスマートフォンアダプターを用意して、中秋の名月を撮影してお持ち帰りいただきました。時間に余裕のあるビジネスエリアならではの楽しみ方です。こういった形式の観望会は初めてでしたので、お話をしながら食事を楽しまれている方々を楽しませられる天体観望会を模索していこうと思います。
この日見ていただいた天体:月、土星、木星、アルビレオ、アレイ星雲、リング星雲、バブル星雲
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久しぶりの快晴で空気も一気に秋になり、到着時の気温は13度ほどでした。
(スマホで撮影)
この日は半月の月が沈むのが午前0時頃でしたので、それまではFOT86鏡筒で土星や木星などを見たりして楽しみました。暗い空だと86mm口径でも半月が眩しいのはなぜでしょうか。タイタンやレアもよく見えていました。FOT86のレビューに関してはまたの機会に行いたいと思います。
SH2-132(ライオン星雲)
VIXEN FL55SS-SXP2
ZWO ASI294MM pro
ゲイン120 露出Hα5分x12枚 O?10分x9枚
ステライメージ9でAOO合成
ASIAIRでオートガイド
レデューサー使用、トリミングあり
今年の夏は晴れる機会が少なかったのと、観望会などのイベントも多かったため約4か月ぶりの遠征。忘れ物こそしなかったものの勘が悪く、タイムラプス用のカメラやガイド鏡にヒーターを巻き忘れたり、撮影設定を間違えるなどあまりいい釣果はありませんでしたが、秋の天の川と満天の星空を堪能できました。午前3時頃から雲が多くなり撤収しましたが、湿気がすごく、その頃の気温は9度とかなり冷えました。午後の名古屋は30度越えでしたので、この時期は気温差に体調も撮影時も注意が必要ですね。
この時の星空はこちら。
M45(プレアデス星団)
ファウンダーオプティクスFOT86
VIXEN SXP2赤道儀
ZWO ASI2600MC pro
ゲイン100 露出6分x8枚をステライメージ9で加算平均合成
ASIAIRでオートガイド
]]>AP赤道儀の使用幅を広げるために以前から要望していたことです。ようやく実現しました。AP赤道儀はオプション品の使用で2軸モータードライブ仕様になり、高速は60倍速までですが、スターブックコントローラーをつないでも動作することは知られていました。ただし赤道儀への電源供給は5Vなので、別途スターブックコントローラーに12Vの電源を供給する必要がありました。また、60倍速でしか動かないため自動導入のスピードを上げるためにはチャートモードでのアライメント等裏技を使う必要がありました。詳しくは過去の投稿をご参考ください。
今回ワイヤレスユニットに対応したことで自動導入時の動作スピードは100倍速まで上げられ、5V電源のまま動作するようになりました。スマートフォンのスターブックWLアプリで動くため、コントローラーを持ち運ぶ必要もなくなりました。私も元々飛行機遠征のために購入した赤道儀でしたので、さらに荷物が減らせるメリットは大きいです。
北アメリカ&ペリカン星雲(クリックで大きい画像が開きます)
VIXEN FL55SS-AP赤道儀WL(仮称)
ZWO ASI294MC pro
ゲイン120 露出6分x7枚をステライメージ9で加算合成
レデューサー、オプトロンL-eXtremeフィルター使用
ASIAIRでオートガイド
撮影地:三重県民の森
実際に使用してみると100倍速はすごく遅いです。それでも自動導入のできるメリットは大きいです。上記写真はNGC7000で自動導入して、スターブックWLアプリの星図を見ながら構図を取ったものです。自動導入中はヒーターの準備など別の作業をしていれば気もまぎれます。観望会などスピードが要求される場面では待てないので、アライメントの仕方などアプリ側での工夫があればいいなぁと思いました。今後ワイヤレスユニットを搭載した2軸モーター仕様のAP赤道儀が発売されるのではないかと推測されますが、現在当店で販売しているAP赤道儀2軸モーター仕様とワイヤレスユニットを購入すると174,375円になりますので、SX2赤道儀WLとカニバリます。まずは手動のAPマウント等を購入して徐々にステップアップしたい方にはおすすめの赤道儀になりました。
*ワイヤレスユニット対応当時の投稿です。
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開催時刻前に少し雲が多くなりましたが、開始時刻頃からは雲もなくいい星空が広がりました。40cmドブソニアンの温度順応を終えて、アレイ星雲や球状星団などを堪能しました。普段はあまり気流の良くない場所ですが、この日は安定していたようで土星もきれいに見えました。お父様と一緒にご参加されていた子供さんには、土星の衛星の数を数えて観測してもらいました。
また、ビクセンAP赤道儀がスターブックWLアプリに対応しましたので、さっそく持ち込んで使用してみました。こちらは別途レビューしたいと思います。
午後10時頃から次第に雲が多くなりましたので、午前0時頃に終了となりました。
]]>ビクセンR200SSとEOS6Dによる一枚撮り
このところ天候に恵まれず、明け方のニシムラ彗星は見られないかと思いましたが、9月7日の早朝に少し晴れるかもしれない予報がありましたので、ダメ元で遠征してみました。この日は夕方まで雨が降っていて、晴れても霧が出ている可能性がありました。午前2時過ぎに観測地に到着すると予想通り霧で何も見えません。
天頂付近は晴れているようでカシオペヤ座がかろうじてわかりましたので、北極星を探してみると見えたり見えなくなったりしています。霧が晴れればきっと見えるのだろうと機材を設置していると急に霧が晴れて星がきれいに見えました。ところがこれも予想通りというか、東の丘の上には雲がかかっています。さらにまた霧が立ち込めてきましたので、半分あきらめモードでスターブックコントローラーに軌道要素を入力して待機です。眼視観察のためポルタA80Mfを機材車に押し込んできましたので、そちらも組み立てていると、彗星が昇ってくる午前3時半頃、奇跡的に霧が晴れ、彗星が昇る方向だけ雲が切れています。この時の星空はこちらです。
ニシムラ彗星(C/2023 P1 クリックで大きい画像が開きます)
VIXEN R200SS-SXP
CANON EOS6D-GCBF
ISO 2500 露出90秒x5枚をステライメージ9で恒星基準合成
スターブック彗星追尾
トリミングあり
午前3時半過ぎに自動導入で望遠鏡を彗星に向けてもまだ木立の向こうで見ることができません。やきもきしていると午前4時前になって木立より昇ってきた彗星の姿がカメラモニターで確認できましたので、露出の検討をするまもなく撮影をスタートです。一番上の写真はその時のものです。夜明けが近いので、R200SSは露出90秒で、FL55SSは露出60秒で勘だけを頼りに撮影開始です。
撮影を開始したら眼視観測の時間です。この日の彗星はしし座のおおがまの先端の星の横にありましたので、6x30ファインダーで捉えると隣にボヤっとした彗星が見えました。7倍双眼鏡でもはっきりとわかるぐらいの光度です。望遠鏡で見るとボヤっとした彗星がよく見えます。倍率を上げてみましたが、はっきりと尾だとわかるものは見えません。それでも核がまん丸ではなく、少し伸びている感じには見えました。その後10分ぐらいで再び雲がやってきて彗星は見えなくなってしまい、同時に空も明るくなってきました。
約13分間ぐらいの出会いでしたが、明け方のニシムラ彗星を楽しむことができました。
(クリックでトリミングなしの画像が開きます)
VIXEN FL55SS-SXP2
ZWO ASI2600MC pro
ゲイン100 露出60秒x6枚をステライメージ9で恒星基準合成
スターブック彗星追尾
トリミングあり
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会場は名古屋屈指の夜の繁華街、女子大小路から直線で1kmぐらいのところにある小学校です。「今夜の見どころ」プリントの印刷にどまどい(なんとプリンタのインクが次々と全色切れました・・・)、なんとか約束の時刻に到着。汗だくで設置しているとeVscopeの三脚を忘れてきたことに気づきました。仕事での忘物は凹みます・・・。道中わざわざ停車して確認しましたが、他の機材と同じデザインのケースに入っていたこともあり、完全に見落としてしまいました。帰社次第すぐに別のデザインのケースに入れ直しました。ひと目であるないがわかることは重要ですね。
この日は半月過ぎの月が南の空にありますので、前半はお月様、後半は土星をご覧いただきました。ほぼ名古屋の中心地にも関わらず、広い校庭のおかげで東の空低い土星もよく見えます。またアルビレオも肉眼ではっきり見えるぐらいのいい空で、はくちょう座やさそり座もよく見えています。子ども達は夏の大三角をよく知っていました。シーイングもいい夜で土星も綺麗に見え、輪の上下にレアとテティスの衛星もよく見えました。子ども達には土星の輪だけでなく衛星タイタンも観察してもらいました。
なんとか、会の開始時刻にはeVscopeの三脚をスタッフに届けてもらい、アレイ星雲やリング星雲もご覧いただきました。最後に四年生に「アルクトゥールスを見る」という夏の課題があると言うことでしたので、アルクトゥールスを見て、探し方を覚えてもらって宿題を完了しました。
(IDAS GNBフィルター使用)
この日見ていただいた天体:月、土星、アレイ星雲、リング星雲、アルビレオ、メシエ56
]]>*後ろのビルは名古屋駅周辺の高層ビル群
両日とも空には雲が多く、北の雲には雷の光が見えていました。どちらの日も細い月が西の空に見える日です。第1回目、2回目の方々には月のクレーターを、3回目、4回目の方々には東の空に昇ってくる土星をご覧いただく計画です。19日は月は開始早々西側の雲に隠れてしまい、2回目からの方々にはアルビレオやグラフィアスなどの二重星やアレイ星雲をご覧いただきました。土星も少し見られましたが、そのうち空全体に雲が広がって4回目のご参加者様には雲間に見える星か、地上の景色をご覧いただくことしかできなくなってしましました。土星を楽しみにしていた子供さんもいましたが残念です。代わりにすごい稲妻が見られました。岐阜市北部で雷雨になっていたようです。
20日も同じような空で雲が多く、前日ほどではありませんが北の空には時折雷の光が見えています。曇った時のため、ミライタワーやツインアーチ138が見られる位置に望遠鏡をセッティングしました。ところが今夜こそはとの願いが通じたのか、幸い雲は低いところで止まってくれていましたので、月やアルビレオなど予定していた対象をご覧いただくことができました。残念ながら2回目ぐらいから月は西の空の薄雲に入ってしまい朧月となりましたが、代わりに東の空の土星は綺麗に見えています。時折雲の通過はありましたが、土星は観望会終了まで雲の隙間に見えてくれていましたので、最後に残っていたご参加者様には高倍率でも楽しんでただきました。今回も星に詳しい子供さんも多く、将来が楽しみです。
見ていただいた天体:月、土星、アルビレオ、ミザール、グラフィアス、アレイ星雲、リング星雲他
IDAS GNBフィルター使用
]]>この会も発足5年目になりましたが、まだ10回目の開催です。なかなか天候に恵まれません。今回は三重県民の森星空観望会の開催がありましたので、観望会終了後に続けての開催となりました。
三重県民の森星空観望会は会の後半で曇ってしましましたので、観望会ご参加者様たちはほとんどお帰りになられました。今回のS.A.C.もダメかと思いましたが、星空案内をしていただいてた方が数名帰られると空がどんどん晴れてきました。やはり”誰かが帰ると晴れる”天文あるあるです。この日の空はこちらです。
時折雲の通過はありましたが、おおむね快晴で、40cmドブソニアンでメシエ13などの球状星団や、網状星雲などの星雲を楽しむことができました。
また、五藤光学社製12.5cm屈折望遠鏡の光軸調整もでき、昇ってきた土星をきれいに見ることができました。何組かの方々が流星を見るために県民の森観望会終了後も残られていましたので、土星をご覧いただきました。観望会居残り特典です。
やはりペルセウス座流星群の流れ星は少なかったですが、数個の明るい流れ星を見ることができました。日付が変わった午前1時過ぎぐらいから本格的に曇ってきましたので、予定通り午前2時頃に終了しました。
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毎年恒例のペルセウス座流星群に合わせた開催です。星空案内人も、いつもの星のソムリエ仲間に加えて当店のお客様方にもお手伝いいただきまして、たくさんの望遠鏡が設置されました。100名以上のご参加者にもかかわらず窮屈な感じもなく、ゆっくりと夏の天体を楽しんでいただきました。
例年通り、寝そべり流星群観測エリアが設けられましたので、ご参加者様は皆さん寝転んで星空を見上げていました。明るい流れ星が流れると歓声と拍手が沸き起こっていました。
観望会開催時は快晴でたくさんの流れ星が見られるかと思いましたが、だんだんと雲が増え、会の途中ぐらいから空一面曇ってしまい、終了時刻より15分ぐらい早く終了となりました。残念ながらあまりたくさんの流れ星は流れませんでしたが、それでも数個の流れ星を見ることができました。
この日見ていただいた天体:アレイ星雲(M27)、リング星雲(M57)、アルビレオ、ミザール、アンドロメダ銀河、グラフィアス他
星空案内人近藤様ご提供
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名古屋はきれいに晴れていましたが、会場に近づくにつれて鈴鹿山脈の上に大きな雲が見えてきます。御在所(一番高い山)の山頂は雲に覆われて見えないほどです。それでも会場に到着すると空はおおむね晴れていて青空の中に三日月も見えていました。汗だくになりながらの設営準備です。
三日月のため観望会が始まると月はじきに沈んでしまいます。お集まりのご参加者様から随時望遠鏡でお月様を見ていただきましたが、しばらくすると大きな雲に隠されてしまいました。
観望会開始時刻になりましたが、空はまだ明るく、アルクトゥールスとベガぐらいしか見えません。見える星からご案内です。案内を始めるとだんだん星が見えてきます。夏の大三角やスピカ、アンタレスも見えてきます。月を隠していた雲もなくなりましたので、皆様に三日月のクレーターから望遠鏡でご覧いただきました。この日はすでに夏休みに入っていることもあり、子供の多い観望会でした。
三日月やアルビレオなどをご覧いただいているとどんどん雲が多くなってきましたので、見える星をご覧いただくしかなくなってしまいました。見えている星を望遠鏡に導入してもすぐにまた見えなくなってしまいます。雲との闘いになりました。どういうアルゴリズムかわからないのですが、eVscopeは晴れているうちに導入したものがずっときれいに接眼部に見えています。雲で星雲の方向が見えなくなっても星雲を映し出してくれていましたので、皆様に夏の星雲をご覧いただくことができました。その後ほとんど曇ってしまいましたので、いつもよりちょっと早く終了となりました。
(案内人近藤様ご提供)
この日見ていただいた天体:月、アルビレオ、グラフィアス、アルクトゥールス、スピカ、ベガ、ダブルダブルスター、ミザール(アルコル)、アレイ星雲、リング星雲他
<お知らせ>
次回8月12日の三重県民の森星空観望会終了後はS.A.C.を開催します。S.A.C.ご参加者様は午後9時以降にご来場ください。
S.A.C.ご参加者様で三重県民の森星空観望会にて星空案内をしていただける方も大歓迎です。その場合は午後7時30分までに望遠鏡を設置ください。
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SV405CCはIMX294センサーを使用したフォーサーズサイズのカラー冷却カメラです。同じセンサーを使用しているZWO社のヒット商品、ASI294MC proと比べると6月18日現在SVBONY社の直販サイトでは半値に近い価格で販売されています。どれぐらい差があるのか試してみました。
M51子持ち銀河(クリックで大きい画像が開きます)
スカイウォッチャーBKP200/800
スカイウォッチャーEQ6R赤道儀
SVBONY SV405CC ゲイン120露出6分x12枚
バーダーMPCCコマコレクター、ケンコーLPR Type2フィルター使用
ASIAIRでオートガイド
ステライメージ9で加算平均合成
(以下全て同様です。撮影地/三重県民の森)
使用にはカメラドライバーとシャープキャップ(キャプチャーソフト)の最新版が必要です。ドライバーは3日前に更新されていましたので、最新ドライバーを使用しましたが、ファームウェアがあることに気づかず、ファームは前バージョンで使用しました。
シャープキャップに接続するとファームを上げた方がパフォーマンスが良くなるよというメッセージが表示されますが、仕方ありません。いくつかの対象を撮影してみました。
M27アレイ星雲(クリックで大きい画像が開きます)
構図確認のためゲインを上げようとするとソフトが強制終了します。スライダーをゆっくり動かすとなんとか設定できます。このカメラはゲインを120にすると一番いいパフォーマンスが得られるとのことですので、慎重に各項目を設定して撮影を開始します。順調に撮影してくれました。
M17白鳥星雲(クリックで大きい画像が開きます)
冷却は気温が23度ぐらいありましたがマイナス18度まで冷えています。パワーはそこそこあるようです。気温が21度ぐらいに下がった時はマイナス20度まで冷えていました。天体改造デジタルカメラと同等ぐらいの価格で購入できますので、夏の低地での撮影にはデジタルカメラに比べて画像はきれいなものとなります。
撮影後、画像処理をしてみるとZWO社やデジタルカメラとはちょっと色の出方が違います。FITSファイルのヘッダーを読み取るとこのカメラのベイヤー配列はGRBGとなっています。このカメラなりの画像の作り方が必要ですが、それもカメラの特性として楽しめるのではないかと思います。
余談ですが撤収時、ダークファイルを撮影中にケーブルを引っ掛け、コロンと転がってカメラに少し傷がついてしまいました。落ち込んでの帰宅となりました。
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前日までの天気予報では開催ができそうにない予報でしたが、当時は青空の広がるいい天気で、午後6時過ぎに会場に到着するときれいな半月が青空の中に見えていました。この日は午後4時頃に「月面X」が見える日です。早速見てみるとまだなんとか「X」に見えていました。残念ながら午後7時過ぎには周りのクレーターが見えてわからなくなってしまいました。
まだ本格的な暑さは始まっていませんが、夏至まで1か月もありません。日没が遅く、観望会開始時刻にはまだ1等星もよく見えません。ご来場次第、東方最大離角間近の金星と半月をご覧いただきました。金星はお月様と同じ見事な半月状です。皆さん「なんで半分?」と不思議そうでした。半分に見える理由は観望会が始まってからご説明差し上げました。
午後8時を過ぎてようやく星がたくさん見えてきましたので、星座や星のご案内を差し上げていると突然、西の山からスターリンク衛星が飛び出してきました。真上を通り、光度も十分あって見事な「銀河鉄道」に大人も子供も歓声を上げていました。この日一番のイベントとなりました。
(観望会案内スタッフ鈴木様ご提供)
また、こちらも今しか見えないだろうと思われる、回転花火銀河の超新星をeVscopeで見ていただこうと思いましたが、残念ながら月明りに銀河があまりはっきり見えず断念。現在アプリも問題を抱えているため早く改善してもらいたいところです。(5月に改善したアプリをリリースするといっていましたが・・・)
代わりに明るいソンブレロや子持ち銀河を見ていただきました。
この日見ていただいた天体:月、金星、火星、春のアルビレオ(かに座ι星)、ミザール、コルカロリ、イザール(プルケリマ)、プレセペ星団(M44)、M13、ソンブレロ銀河(M104)、子持ち銀河(M51)他
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スマホを地面において撮影
コロナ禍の越県自粛時期の遠征を取りやめていましたので、ここ2年間春銀河の撮影を逃していました。今年こそはと思いましたが、天候に恵まれずなかなかうまくいきません。それでも何とかいくつかの対象を撮影することができました。
星空の記録はYOUTUBEチャンネルにUPしてあります。
M63 ひまわり銀河
NGC3718&NGC3729
VIXEN VC200L
SkyWatcher EQ6R赤道儀
ZWO ASI294MM pro
L:露出7分x20枚、RGBHα各7分x12枚 ゲイン120
Baader Planetariumフィルター
ZWO ASIAIRで導入、オートガイド
ステライメージ9で合成
撮影地:南紀/南信州
NGC4395
VIXEN R200SS-SXP
ZWO ASI2600MC pro
ゲイン100 露出6分x12枚
ASIAIRで導入、オートガイド
ステライメージ9で合成
S.A.C.(スコーピオアストロサークル)もいつも天候が悪く、2022年後半から開催できない状況が続いています。星の光に飢えていましたので今回は撮影機材と一緒に40cmドブソニアンを持っていきました。暗い空での大口径ドブソニアンは威力抜群です。春銀河や夏の星雲星団を堪能してきました。
撮影準備で夜半をかなり過ぎていましたので、M51、M101を見た後は夏の対象です。M4、M6、M7、M8、M20、M16、M17、M22を堪能、M10、M11、M12は大好きな星団です。それら近くのNGC天体も見えます。M57、M27は倍率を上げると濃淡が見えて迫力です。このあたりの対象は手動でも簡単に導入できますが、今回はアストロイドを持っていきましたので、三日月星雲や網状星雲なども楽しむことができました。観測日は5月17日、残念ながら今話題のM101の超新星はまだありませんでした。10年ぐらい前にM82に出現した超新星はよく見えましたので、こちらも明るくなったら見てみたいと思います。
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今月から午後7時30分からの開催です。この日は細い月がプレアデス星団の横にあって、双眼鏡では月と星団を一緒に見られます。開始時刻には木立の向こうに沈んでしまいますので、開始時刻前に受付済みのご来場者様に駐車場の東端にお集まりいただき、とても綺麗な眺めをご覧いただきました。
ということで、この日は久しぶりに月のない星空観望会です。暗い星までよく見えますので、快晴の星空を楽しんでいただきました。残念ながらシーイングが良くなく、有名な二重星のカストルもアルギエバも分離しません。逆にちょっとぼやけているので春のアルビレオは色がとてもよくわかります。離角の大きいコルカロリなどの二重星を楽しんでいただきました。
(IDAS GNBフィルター使用)
春といえば銀河の季節です。eVscopeの力を借りて春の銀河を楽しんでいただきました。子持ち星雲のぐるぐるは大人気でした。
この日見ていただいた天体:月とプレアデス星団、春のアルビレオ(かに座ι星)、コルカロリ、ミザール、プレセペ星団、M81、M82、M51(子持ち銀河)、M104(ソンブレロ銀河)他
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今回も各日10組x4回の定員制です。開始時間が午後6時30分からのため20分ごとに会場入りしていただきました。
2日間で合計72組約200人の方にご来場いただきました。
暖かくなってきましたので、滞在時間が長くなり、常時100名ぐらいの方が会場にとどまっている感じです。前回のリピーター様もいらっしゃって、短い間隔での2回目の開催をうれしく思ってくださいました。
この日見ていただいた天体:月、金星、オリオン星雲他
1日目は晴れ予報で雲一つない空でしたので、予定通りの対象を楽しんでいただけましたが、2日目は当初より曇り予報です。夕方に空の半分ぐらいが晴れていましたので開催を決定、設営時には月もきれいに見えていましたが、準備が終わった午後6時過ぎから月も厚い雲に隠され、怪しい天候になってしまいました。
曇った時の望遠鏡体験だけでもしていただけるよう景色用に45度正立プリズムも準備してきました。約3km離れたミライタワー(テレビ塔)はありますが、他に何かいい対象はないかと探していると、愛知県と岐阜県の県境にある約20km離れたツインアーチ138(138タワーパーク)を発見!候補にストックです。
会場から見えるミライタワー
午後6時30分を過ぎ、そろそろ一組目のお客様がご来場される頃、奇跡的に西の空が晴れて金星がきれいに見えています。何もご覧いただける対象がないことだけは回避できました。というわけでご案内は金星一択です。「もし金星に行ったら太陽は西から昇って東に沈みます。バカボンのパパは合っています」などと飽きさせないよう必死です。そのうちカペラも見えてきましたので、曇り空ながらも楽しんでいただけました。
残念ながら最終組のお客様が入場される頃には金星も雲に飲み込まれ、空全体が曇ってしまいました。お客様もがっかりされていました。仕方ないので、伝家の宝刀!タワー観望会です。ところがこれが大人気で20km離れたタワーは小さく手前の名古屋高速を走る車の方が目立ちます。動く車に目が行きますが、その後ろの緑色にライトアップされたタワーに気づくと歓声が上がります。でも本心はきれいなお月様をご覧いただきたかったところです。来場の子供も天体に興味があって楽しみにしていたとのこと。残念だよねと話しているとなんと雲の切れ目からお月様が!その後雲が切れ、奇跡的に最終組の最後に残っていただいたお客様だけきれいなお月様をご覧いただくことができました。
この日見ていただいた天体:金星、カペラ、月
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何年か前に国内メーカーからどんな商品が欲しいですかと聞かれたときに、R200SSよりコストをかけないで始められる天体写真入門用として15cmF4があるといいなという話をしていたのですが、スカイウォッチャ−社よりその仕様の鏡筒が発売されました。
既存のBKP150(F5)鏡筒と比べるとかなり短くて軽い印象です。
レデューサー(コマコレクター)付きで7万円ぐらいと撮影鏡としてはかなりのコストパフォーマンスです。焦点距離は518mmでとても軽量なので小型赤道儀で十分楽しめます。
残念ながら主鏡抑え爪は出ているセルですが、入門用ですのでまずはコストを抑えて始められる方が需要です。対応するカメラもAPS-Cサイズ以下のものが対応します。
この鏡筒には22mm見かけ視界70度の広視界アイピースが付属します。アメリカンサイズで見た目もかっこいいです。
まずは眼視で楽しんでみました。観測現場に到着するとすでに冬の星座は西の空に沈みかけていましたので、架台の設置も適当に手動導入でオリオン星雲、子持ち銀河、回転花火銀河を見てみました。出発前に光軸を合わせていきましたが、ピントを合わせてみるとズレています。新品だからまだ仕方ないかと気を取り直して光軸を調整して覗いてみると、オリオン星雲がきれいに見えます。27倍ぐらいと倍率が低く、見かけ視界が広いので、子持ち銀河や回転花火銀河の導入も手動で楽々です。15cmの口径があるのでそれっぽく見えます。
ところがよく見ると中心から視野端までの半分ぐらいから星がボケはじめ、周辺部はコマ収差で全く使えません。F11鏡筒でも試してみましたが同じ状況でしたので、仕様は見掛け倒しで狭い範囲しか使用できないアイピースです。残念ですがおまけ程度に思った方がいいようです。
この鏡筒はAPS-Cサイズまででの撮影を想定していますので、さっそくAPS-Cカメラで撮影してみました。
しし座のトリオ銀河(クリックで大きい画像が開きます)
ZWO ASI2600MC pro(-20℃)
ゲイン100 露出4分x8枚
ビクセンSXP赤道儀 ASIAIRで導入、オートガイド
周辺に多少の星像の乱れは見られますが、入門用としては気にならないレベルです。入門者には光軸調整のスキルをどうするかという問題は残りますが、コストを抑えて天体写真を始める鏡筒としてはいいのではないでしょうか。
ちょっと興味本位でフルサイズカメラで撮影してみました。既に撮影できそうな星雲は沈みかけていましたので、かもめ星雲を慌てて撮影してみました。薄雲の通過があり、少し星が滲んでいます。
(クリックで無加工の1枚画像が開きます)
EOS6D Mark? ISO2500 露出5分x4枚
ビクセンSXP赤道儀 ASIAIRでオートガイド
フラット画像を強調すると確かに四隅は落ち込んでいますが、画像処理を強調しすぎなければフルサイズでも楽しめそうです。ただし、コマ収差は盛大に出ますので推奨はしません。
今度はマルカリアンチェーンに向けてみましたが、ミラー裏になる鏡筒の下辺りに電源コードの赤いパイロットランプとオートガイダーのモニターがありましたので、主鏡裏から光線が入ったようです。変な迷光も出ています。パイロットランプなどの光源をどけたら赤い光は写らなくなりましたが、迷光は消えませんでした。主鏡裏は遮光クロスで覆った方がいいようです。迷光は何の影響なのか気になります。
(無加工のライト1枚画像です)
それからもう一つ、こちらも興味本位で付属のレデューサーではなく、F4前後の反射鏡筒で使用できる汎用コマコレクターを使用してみました。結果は付属のコマコレクターより周辺像が悪化しましたので、この鏡筒は付属の専用コマコレクターで使用するのがいいようです。
バーダープラネタリウム MPCCコマコレクター使用
(クリックで大きい画像が開きます)
撮影データはしし座のトリオ銀河と同じ
*記事は発売時の情報です。
]]>主催はイオンモール Nagoya Noritake Garden内にあるコニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA様です。
スターウォッチングと題して開催しました。
東海地区でも星空観望会は各地で開催されるようになりましたが、なかなか都心での観望会は開催されていません。名古屋市科学館の観望会はありますが、もっとフランクに参加できる観望会を以前より名古屋の真ん中で開催したいと思っていました。
満天NAGOYAのスタッフさんとお話をする中で、イオンモールもイベントを探しているとの情報があり、当店が全面協力することで、満天NAGOYA様に一度企画を作成してもらいました。名古屋駅から徒歩15分の所にあるイオンモールならアクセスしやすく、ショッピングも食事もできます。ちょっとの隙間時間で気軽に参加してもらえる環境が整っています。ぜひ実現していただきたいと思い、昨年末に関係者へのプレゼンを行いました。
左奥のビルは名古屋駅付近の高層ビル群
プレゼンの日は三日月でしたが、カシオペア座やオリオン座もよく見えます。プレアデス星団もわかります。視界はぐるっと360度開けていて土星も沈む直前まで観望できます。eVscopeもしっかり反応してオリオン星雲も導入できました。環境はばっちりです。後はGOサインを待つばかりです。1月の終わりに開催が決定し、2月25日と26日の2日間で開催することとなりました。
2日とも天気予報は快晴です。会場からは100km離れた御嶽山もよく見えますが、北風がかなり強い予報です。風を避けるために北側の塀際に望遠鏡を設置することにしました。
収束しかけているとはいえ、まだコロナ禍のため10組30分x8回の定員制となりましたが、土曜日の整理券は配布開始1時間でなくなり、2日間合わせて約230名ぐらいの方にご来場いただき、大盛況でした。
後ろにはミライタワー(テレビ塔)が見えます。都心を実感しますが、星空はきれいで3等星まで見えています。オリオン座はよく見えますし、ぎょしゃ座やこいぬ座、ふたご座もよくわかります。ご来場者様はカシオペヤ座を見つけていらっしゃいました。北斗七星はメグレスも見えていますし、月の近くにはプレアデス星団も見えています。正直都心でここまで見られるとも思いませんでした。高層ビルのすぐ上の「冬のアルビレオ」を望遠鏡でご覧いただきました。
入場時間は30分区切りですが、退場時間に決まりはありません。午後8時30分の終了時間まで楽しむことができますが、2日とも気温が5度ぐらいのうえ風があるためかなり寒く感じ、ほぼ入れ替え制ぐらいの人流で、かなりスムーズに観望を楽しまれていました。私は何を勘違いしたのかオリオン星雲の距離を間違って案内していて、最終組ぐらいで思い出し、かなりへこみました。ご案内対象はしっかりと確認しないといけませんね。
見ていただいた天体:月、金星、木星、火星、冬のアルビレオ、ミンタカ、オリオン星雲、プレアデス星団他
今回eVscopeにはIDAS社製のGNBフィルターを装着していきました。これにより都心でも星雲と銀河の両方を見せることができます。入れ替え制状態のため開催中はずっとオリオン星雲を導入していましたが、最後にM82銀河を残っている方々にご覧いただきました。観望会終了後、スタッフたちで月とプレアデス星団の接近を双眼鏡で眺め、観望会2daysは終了しました。
撮影地:JR名古屋駅から直線距離で1km弱 IDAS GNBフィルター使用
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4年前に比べると出展企業も少なくなって少々さみしい感じもありましたが、メーカーの商品開発や企画担当者様と直接お話ができるのはとてもいい機会です。セミナーや商品紹介はオンラインでも可能ですが、やはりCP+の醍醐味はそこですね。
キャノンの3D、VR動画の企画責任者様には「ぜひ貴社でも3Dの導入を」と言われましたが、「望遠鏡屋なので地球規模で年周視差を利用しても天体写真では無理です」などと訳のわからない会話を楽しんできました。
みなとみらい駅はサイトロンジャパン社の広告で独占されていました。駅からテンションが上がります。きれいな天体写真が大きく掲載されていましたが、一般の方には響いていないのが残念。
会場内ではトークショーや写真セミナーなどが開催されています。午前中のプレス専用時間には小藪さんのトークショーが開催されていました。
ケンコートキナー社ブース内のBORGのコーナーでは次期新商品の125mmフローライト望遠鏡が参考出品されていました。めちゃ軽いです。タカハシFC100DLより軽いぐらいの印象です。鏡筒はレジン(合成樹脂)をカーボンで挟み込んで作ってあります。肉厚はありますが軽量で、下に置いてあるサンプルを壊せたらこの鏡筒あげますといわれましたが、素手では凹ますこともできませんでした。
電視観望用の鏡筒も今後発売する予定とのことです。
こちらはケンコートキナー社とBORG社で共同開発した新商品モエビアス。残念ながら小口径アクロマート。今後どのユーザー層をターゲットにするのか楽しみではあります。この小さな経緯台、5?までの積載ができるそうで軽量な経緯台です。開発者様へはぜひ今後他社の10cm屈折望遠鏡や20cmシュミカセが載るものを懇願させていただきました。
ビクセンから新発売がアナウンスされているVSD90SS鏡筒です。VSD100F3.8はF3レデューサーを使用した場合、10cmクラスF3では無敵と思いましたが、VSD90SSはASKAR FRA500に勝てるでしょうか?実写性能を試したいところです。偶然にもここで当店のお客様にお会いしました。
屈折SDシリーズの新型はレンズの錫箔がなくなりました。ファインダーは接眼部を外してオートガイダーを差し込めるようになっています。ばね式の調整機構が少々不安ですが、撮影により向いた仕様になりました。オートガイダー使用時は光軸をそろえる必要はないので、ばねの横にロックネジを付けてもらえるといいなと思いました。
写真を撮り忘れましたが、ビクセンブースにはセレストロンコーナーもあります。セレストロンのセールスマネージャ様をご紹介いただき有意義なお話をさせていただきました。
サイトロンジャパン社のブースには魅力的な中国製品がたくさんありました。今後国産製品と価格差がなくなっていくことを予想すると国産メーカーには頑張ってもらいたいところです。
こちらはサイトロンジャパン社とユニテック社との共同開発商品。サイトロンジャパンは新潟に工場を所有しましたので、SWATの高性能追尾技術を生かして、きっと日本人ユーザーの声を反映した商品を作ってくれると思います。ここでも当店のお客様、というより赤道儀やリモート天文台の電子制御技術で以前より有名な方にお会いしました。サイトロンジャパンに入社されていました。今後のサイトロン製品が楽しみです。
プレーヤーワンからも冷却CMOSが発売されるようです。ASIAIRやアプリケーションの使い勝手の良さにZWO社に抑されていますが、どのように差別化してくるのか楽しみです。
あまりにも出展数が多くて写真も商品も紹介しきれません。CP+は26日日曜日まで開催していて入場無料です。お近くのい方はぜひ足をお運びいただき、実際に製品を見て、担当者に質問して楽しんでみてはいかがでしょうか。
ちょっと遅いランチを中華街に行きましたが、すごい人出でした。間もなくコロナ禍も終わりそうです。
]]>一年の中で一番寒い時期にもかかわらず、たくさんの方にご参加いただきました。
天気予報では開始時は曇り、その後晴れとなっていましたが、開催前から低空に雲はあるもののほぼ快晴で、会の終了までずっと雲のない星空が続いてくれました。アンドロメダ銀河やプレアデス星団など子供たちからのリクエストもあり、たくさんの天体を見ていただくことができました。ZTF彗星もまだ5等星ぐらいと明るく、月明かりに負けず見えていましたので、2度と見られない彗星をご覧いただきました。
この日見ていただいた天体:ZTF彗星、木星、アンドロメダ銀河、オリオン星雲、プレアデス星団、ET星団(NGC457)、冬のアルビレオ、ミンタカ、リゲル他
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この日の三重県南部の天気予報は夕方から晴れでしたが、午後8時前の到着時には雲が多く北極星も見えない状況。未明の彗星が見られればいいかと、のんびり待っていると午後10時頃から快晴になり、その後は朝まで雲一つない満天の星空を楽しめました。
この日の星空はこちらです。
彗星が山から昇って見えるのが午前2時頃でしたので、それまで他の対象を撮影して待つことにしました。
冬の星雲や星団が楽しめる時期ですので色々と撮りたいところでしたが、3か月ぶりの遠征で勘が悪く、赤道儀のバランス取りを忘れたり、フィルターの設定を間違えたりしたため、あっという間に時間がなくなり、彗星撮影に備えて一対象だけの撮影となってしまいました。
ミルクポット星雲(SH2-308)
VIXEN FL55SS-SXP2 レデューサー使用
ZWO ASI294MM pro(-20℃) ゲイン120
バーダー6.5nmフィルター
Hα 露出6分x10枚+O? 露出10分x12枚をステライメージ9でAOO合成
ASIAIRで導入、オートガイド、オートフォーカス
午前2時になって山の上にうしかい座が見えるようになりましたので、ZTF彗星を双眼鏡で探してみると簡単に見つけることができました。ASIAIRで自動導入して撮影してみるとかなり長い尾が写りました。翌日自宅で画像を確認するとダストテールも広がっていてアンチテールも少し見えます。現場で確認できなかったので仕方ありませんが、もう少し構図を考えたかったところです。周極星となってこれからさらに明るくなりますので、しばらく楽しめそうです。また観測に出かけたいと思います。
ZTF彗星(C/2022 E3)
VIXEN FL55SS-SXP2
ZWO ASI294MC pro(-20℃)
ゲイン120 露出4分x4枚を恒星合わせで加算平均合成
ASIAIRで導入、オートガイド、オートフォーカス
]]>見た感じはスカイメモSに赤緯軸と極軸調整機構を取り付けたような感じです。乾電池でも駆動でき、スマートフォンのアプリで自動導入も可能なモーター内蔵赤道儀です。バランスウエイトも2か所に取付できるようになっていて、低緯度の国でもウエイトが三脚に干渉することなく使用できるようになっています。海外遠征にも使えそうです。
積載可能重量は5kgでオートガイド端子を装備していて、カメラレンズや小型の望遠鏡での撮影、使用を想定している赤道儀です。
巷ではAZ-GTi経緯台を赤道儀化して小型自動導入赤道儀として使用することが流行っていますが、AZ-GTi経緯台は撮影用としては想定していないため、当店でもそういった使用方法はおすすめしておりません。AZ-GTi用の赤道儀化ファームウェアはSkywatcher.comにありますが、実はこのサイト、中国本社のサイトではなくカナダにある下請工場が運営しているとのこと。スカイウォッチャー社もAZ-GTiの赤道儀化は勧めていないようで、それでもニーズがあることから、それならAZ-GTi並みの赤道儀を作ろうということでStarAdventurer GTiが発売されたようです。
プレートホルダー部分をゆすると全体が揺れます。堅牢な赤道儀とは程遠い感じです。焦点距離が200mm〜300mmのレンズや望遠鏡での使用を想定しているとのことで、軽量なカメラレンズやレデューサーを併用したタカハシFS-60CBやビクセンFL55SS、ウィリアムオプティクスのREDCAT51等が使用できる望遠鏡ではないかとのこと。「撮影は赤道儀の積載可能重量の60%〜80%以下に抑える」の鉄則からすると載せられる重さは3〜4Kgぐらいまでです。今回は重量的にも限界と思われるAskar FRA400にレデューサーを入れて載せてみました。焦点距離は280mmです。これにフォーサーズのCMOSカメラを取り付けて撮影してみました。
赤道儀は小型のため三脚に組みつけた状態で乗用車の後部座席に載せられます。望遠鏡も小型なので持ち運びはとても楽です。ちょっと重めのSVBONYのガイド鏡を取り付けてセッティング。極軸望遠鏡は説明書には光軸調整をするよう記載がありますが、それほど大きくずれていないため、あえて調整しないでそのまま使用してみました。この日は気温が氷点下に近いため乾電池ではなく、外部バッテリーを使用しました。以前AZ-GTiが低気温下で乾電池では動作できないことがありました。
Wifiを接続してSynscanアプリを起動、ユーティリティー→アドバンスド→極軸望遠鏡の情報を表示させて極軸を合わせます。調整機構の動きは滑らかでスムーズに北極星を導入できました。ホームポジションに戻してワンスターアライメント、ASIAIRと接続しようと思いましたが、AZ-GTi/SynscanWifiの接続ではつながりませんでした。ステーションモードやIPアドレスを確認しても接続できませんでしたので、あきらめてツースターアライメントをしてバラ星雲を自動導入しました。ばっちり中心に導入されていました。ASIAIRの接続はスターアドベンチャーGTiにUSB端子が装備されていますので、ASIAIRとマウントをUSB接続してEQMODで動かす方法もあります。残念ながら付属のUSBケーブルを持っていかなかったため、今回はOn camera ST-4でオートガイドだけ使用しました。
スタートさせて撮影を始めるとオートガイドはそれほど暴れることもなく、1秒角台で順調に追尾してくれます。赤経歯数180枚のギアが利いているようです。ただし、ちょっとでも望遠鏡を触るとガイド星が動いて戻ってきません。この日は無風でしたので問題ありませんでしたが、風があるとガイドできるかどうかわかりません。前述のとおり、赤道儀に触ると揺れるためカメラのリモコンも赤道儀が揺れないように相当気を使って操作するか、無線化して触らないようにすることが要求されそうです。また、時折4秒角、8秒角ぐらい一瞬ガイドがずれることがありました。DCモーターを採用している影響でしょうか、やはり少々のガイドエラーを吸収できるぐらいの焦点距離の撮影鏡での使用がいいようです。赤緯側の歯数は144枚ですが、問題なくガイドしてくれていました。
バラ星雲(クリックで大きい画像が開きます)
ZWO ASI294MC pro(-20℃) ゲイン120
オプトロンL-eXtremeフィルター使用
露出6分x10枚をステライメージ9で加算平均合成
今回はFRA400を積載したため付属のバランスウエイトではバランスできず、ビクセンの1kgのウエイトを追加しました。ファーストインプレッションとしましては赤道儀に付属のバランスウエイトだけでバランスできる機材と焦点距離250mmぐらいまでの撮影鏡での使用がいいと思います。赤道儀の揺れは石突のゴムなどから発生していることもありますので、三脚を丈夫なものに変更すれば強度は上げられると思います。次回はそよ風のある日にも試してみたいと思います。
]]>都合により今回は3連休の中日(なかび)での開催でした。
会場に到着して脚立やポータブルバッテリーを積み込み忘れたことに気がつきました。年々物忘れがひどくなります・・・。しかも赤道儀の電源が入りません。今回は観望会終了後にお客様のサポートに向かう予定で道具箱を積んでいましたので、予備の電源コードがあり、事なきを得ました。壊れやすいパーツのスペアは用意しておくにこしたことはありません。
観望会開始時には雲が多かったのですが、雲の切れ間はスカッと抜けていて星がよく見えます。見える星からのご案内となりました。この時期にしてはシーイングはいいほうで木星の縞模様がよく見えました。
木星をご覧いただき、月が木立の上に見える頃には雲がどんどん多くなって、見える星の導入に忙しくなりました。とにかく見えている星で楽しんでいただける対象をご覧いただこうと、望遠鏡をアルマクに向けたり、ET星団に向けたりと頑張ってみましたが、数人に覗いていただくとすぐにまた雲で隠れてしまいます。それでも雲が切れると、とてもいい星空が視野内に見られますので、いくつかの対象を楽しんでいただきました。
この日見ていただいた天体:月、木星、シリウス、アルマク、NGC457、アンドロメダ銀河他
アンドロメダ銀河(近藤様ご提供)
残念ながら午後8時頃に全面曇り空となってしまいましたので、30分繰り上げで観望会は終了しました。
ところが、ご参加者様が全員お帰りになられた3分後、急に雲がなくなり始めいい天気になってしまいました。まさかの「天文あるある」です。急遽スタッフ観望会となりました。雲がなくなればとてもいい空でしたので、二重星や星団はとてもきれいで、火星は表面の模様が見えました。
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星雲強調フィルターとして定評のあるNBフィルターを近赤外光も透過させることで、光害の影響を受けにくい可視光外の波長の撮影も可能にしたフィルターです。これにより、都市部での銀河の撮影もできるようになりました。今回撮影に使用したZWO社のASI294MC proは近赤外域の量子効率がおそらく40%ぐらいと思われますが、それでもきれいに名古屋市内で銀河の撮影ができました。少し郊外ならさらに写ると思われます。
メシエ81&メシエ82(クリックで大きい画像が開きます)
Askar FRA400
VIXEN SXP赤道儀
ZWO ASI294MC pro(-20℃)
ゲイン120 露出6分x15枚をステライメージ9で加算平均合成
IDAS GNB ZFフィルター使用
ASIAIRで導入オートガイド
GNBフィルターは800nmから900nmの波長を透過してくれます。そのあたりの近赤外光の量子効率No1を誇るASI462MCでも同じ対象を撮影してみました。ASI462MCは90%以上の量子効率があります。
(クリックで大きい画像が開きます)
VIXEN FL55SS-SXP赤道儀
ZWO ASI462MC
ゲイン90 露出2分x20枚をステライメージ9で加算合成
IDAS GNB 1.25インチフィルター使用
ASIAIRで導入オートガイド
ASI462MCはフルウェルが11.2KとASI294MCの1/5ぐらいしかありません。なので、すぐに飽和してしまうためあまり淡い部分は表現できませんが、短時間の露出で銀河を明るく写し出してくれました。
また、GNBフィルターは強力な光害カット星雲用フィルターとして使用できるため都市部でも星雲を写し出すことができます。名古屋市内の自宅で星雲を撮影してみました。
NGC1499 カリフォルニア星雲(クリックで大きい画像が開きます)
VIXEN FL55SS-SXP赤道儀
ZWO ASI294MC pro(-20℃)
ゲイン120 露出6分x12枚をステライメージ9で加算平均合成
IDAS GNB ZFフィルター使用
ASIAIRで導入オートガイド
バラ星雲(クリックで大きい画像が開きます)
撮影データはカリフォルニア星雲と同じ
オプトロンのL-eXtremeフィルターと比べると半値幅が広いためか真っ赤になり過ぎず、また星が明るく写ります。赤外域の透過が利いているようで、その領域の青や緑の感度も貢献しているのかもしれません。星の色は赤外域の写りのため出にくくなってしまうデメリットもありますが、暗い空での撮影ならRGB画像を足してもいいかもしれません。
また、電視観望にも使用してみました。名古屋市内からでもアンドロメダ銀河やバラ星雲を露出5秒のライブスタックできれいに映し出してくれました。かに星雲も楽しめました。今までは星雲用のデュアルバンドパスフィルターと銀河用にIR640 やIR800を使い分けていましたが、このフィルターなら一枚で都市部からいろいろな対象を撮影したり電視観望したりして楽しめます。暗い空なら星雲強調フィルターとして使用できますし、一枚あればいろいろな用途で楽しめるフィルターです。
アンドロメダ銀河を電子観望(クリックでスクリーンショットが開きます)
バラ星雲を電視観望
撮影地:全て名古屋市中川区
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寒い時期にもかかわらず定員いっぱいの皆様にご参加いただき、雲一つない快晴の下、ゆっくりと星空を楽しんでいただきました。先月の皆既月食の影響からか、興味を持ったお子様の参加が多く、たくさんの質問や見たい星のリクエストをいただきました。
火星も地球に接近していて明るく、夜空には外惑星が勢ぞろいしています。冬にしては気流がいいほうでしたので、土星や木星も高倍率でご覧いただき、タイタンやテティスといった土星の衛星もよく見えましたので、輪と一緒に衛星も楽しんでいただきました。また、eVscopeにQuadBandフィルターを仕込んでいきましたので、秋の星雲もご覧いただきました。シャボン玉星雲はこの日一番の人気でした。
この日見ていただいた天体:月、土星、木星、火星、天王星、海王星、リゲル、プレアデス星団、シャボン玉星雲、パックマン星雲、オリオン星雲他
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前日の7日に、以前にも「あおなみ線天体観望会」を生放送していただいた中京テレビの報道番組「キャッチ」から連絡があり、明日の天体ショーの”レアさ”を語ってくださいと、急遽店舗に収録に来られました。オンエアは部分月食中でした。
社用車に乗せられるだけの望遠鏡を積んで出発、午後3時から現場で設営開始です。9台の望遠鏡を持っていきました。また、今回は皆既中の天王星食も見られることから、ご参加者全員で世紀の瞬間を見られるよう、プロジェクターを用意してもらいました。
また、興和オプトロニクスより三重県民の森へ双眼鏡の貸し出しがありましたので、双眼鏡での観察もできる環境が整いました。
月が昇って午後5時45分、観察会が始まりましたので、まずはプロジェクターを使って天体ショーの見どころを解説です。
6時9分を過ぎて月が左下から欠け始めると視線は月にくぎ付けです。みなさん望遠鏡で欠けていく月を眺めていました。また空には木星と土星も輝いています。合計11台の望遠鏡のうち2台の望遠鏡は、それぞれ木星と土星に向けていましたので、月と一緒に惑星も楽しんでいただきました。皆既近くになるとターコイズフリンジが見られました。今回は望遠鏡の台数に余裕がありましたので、スマートフォンで欠けている月や赤銅色の月を撮影していただき、お月様をお持ち帰りいただきました。
皆既明けのターコイズフリンジ
皆既になると星がたくさん見えてきます。天頂付近はうっすらと天の川が見えています。皆既中の時間が長いのでこの時間を使用して星座案内です。赤い月の近くには昴(プレアデス星団)がよく見えました。対空双眼鏡を使用して昴や二重星団をご覧いただきました。
子供たちから秋の星座を全部教えて欲しいと要望がありましたが、みなみのうお座やみずがめ座、ちょうこくしつ座は暗い星が多く、都市の光害でなかなか正確に姿を見てもらうことは難しく、つる座やほうおう座、けんびきょう座は光害はもちろん、高度が低くて見えません。アルナイルやアンカアは低空まで開けていれば見えるのになぁと思いましたが、こればかりは仕方ありません。秋の南天の星座は哀愁漂うのです。
暗くなった空を眺めてしばらくすると、プロジェクターの月の横に天王星が見えています。ここからはプロジェクターの出番です。本当は月が天王星の前を横切るのですが、プロジェクターは月追尾をしていますので、どんどん天王星が月に近づいてきます。皆さんプロジェクターの前に集まってきて子供たちがカウントダウンを始めました。天王星が月に隠され、人類初(恐らく)の皆既中の天王星食を見届けました。
天王星食(5分間隔を比較明合成)
皆既食が終了した午後8時45分、いったん月食観察会は終了しましたが、その後も残っている方々は望遠鏡で惑星を見たり、ターコイズフリンジを観察されていました。天王星が出現する頃にはご参加者全員が帰宅されましたので、観察会を終了しました。いい天候に恵まれ全行程をとてもよく観察できました。
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(この写真は別の日のものです)
今回も雲一つないいい天候に恵まれ、たくさんの天体をご覧いただきました。
久しぶりに天文猛者少年が来場され、いろいろな質問をされました。興味は尽きないようです。
快晴のため様々な天体をご覧いただいていましたので、今回は記録写真を撮ることも忘れて皆様にお楽しみいただきました。
この日見ていただいた天体:月、土星、木星、アルビレオ、アレイ星雲、アンドロメダ銀河、バブル星雲他
来月は土曜日の予定です。
今回も天気予報は曇り。日没ぐらいまで快晴でしたのでそのまま晴れることを願って開催しました。
開始時間までは雲はあるものの、空の半分ぐらいは晴れていて木星や星座が見えていましたが、だんだん曇ってきて次第に1等星しか見えない空になってしまいました。
赤道儀の使い方を教えてほしいというお客様にご来場いただきましたので、1等星と木星しか使用できませんでしたが、なんとか操作方法をお伝えすることができました。その後、もうお一人ご来場いただきましたが、天候がどんどん悪化して時折木星や星が雲の隙間から見えるだけの空になってしまいました。
こうなるとやることがないので、雑談に花が咲きます。それはそれで楽しい会となりました。
結局見られた天体は木星と自動導入で見つけてもらった土星だけでしたが、曇り空の下、流れ星を見に来たという若い女性二人組が来られましたので、望遠鏡で木星をご覧いただいて早期終了となりました。
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夏の天の川 スマホで撮影
出発時の名古屋は気温が21度ありましたので、長袖Tシャツ一枚で出かけましたが、猿投山(名古屋市の東方にある瀬戸市と豊田市の境にある山)で15度に、その後どんどん標高が高くなるので奥三河辺りでは8度に、標高1000mの長野県に到着した時には気温は6度でした。その後撤収時には0度になりましたので、この時期は防寒、機材も結露、氷結対策、ピントの狂いに注意しないといけません。着込みと望遠鏡の結露対策、温度順応を終えたら早速前回撮りきれなかったアンドロメダ銀河の撮影を開始です。
この日の星空はこちらです。
アンドロメダ銀河(クリックで大きい画像が開きます)
Askar FRA500 レデューサー使用
SkyWatcher EQ6R赤道儀/VIXEN SXP赤道儀
ZWO ASI294MM pro(-20℃)
ゲイン120 2BIN
露出 L:3分x16枚 R:3分x14枚 G:3分x9枚 B:5分x12枚 Hα:5分x24枚
上記をステライメージ9で合成
ZWO ASIAIRで導入、オートガイド
アンドロメダ銀河の撮影枚数がまちまちなのは雲の影響です。この日は月の出が午前0時半ごろと早かったので、1時には撤収して早めの帰宅となりました。
SH2-200(クリックで大きい画像が開きます)
VIXEN R200SS コレクターPH使用
SkyWatcher EQ6R赤道儀
ZWO ASI2600MC pro(-20℃)
ゲイン100 露出10分x18枚
オプトロン L-eXtremeフィルター使用
上記をステライメージ9で合成
ZWO ASIAIRで導入、オートガイド
]]>久しぶりの快晴で5月以来の開催です。5月は開始直後に曇っていましたので、しっかりと楽しんでいただけた開催は半年ぶりです。
この日の月は高度が低く、午後9時頃に沈んでしまいます。ちょうど南西に御在所岳がある三重県民の森からは会が始まる時間には木立と山で見えなくなってしまします。受付を済まされたご参加者には開始前から望遠鏡で月のクレーターを楽しんでいただきました。
会が始まって月が沈みかけると星がたくさん見えてきます。終了する頃には、はくちょう座付近の天の川もうっすらと見え、雲一つない星空を時間いっぱい楽しんでいただきました。
この日見ていただいた天体:月、土星、木星、アルビレオ、アルマク、ベガ(リクエスト)、NGC457
アンドロメダ銀河、アレイ星雲、リング星雲、メシエ15他
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イメージサークルはフルサイズ対応、F値は5となっていて他のFRA鏡筒より明るくなっています。レデューサーの設定がないことから撮像へのこだわりが感じられます。接眼部は回転装置を装備していてラックアンドピニオン式、減速微動装置も標準装備しています。アリガタレールはかなり長いものが装備されていて、上部ハンドルはファインダーサイズのアリミゾになっているので、ガイド鏡を取り付けることができます。カメラアダプター用のアタッチメントはM42、M48、M54の3種類が用意されていて、M48用アタッチメントは裏側に48mmサイズのフィルターをねじ込めるようになっています。至れり尽くせりの豪華な仕様になっています。
実際に撮影してみました。
クエスチョン星雲(クリックで大きい画像が開きます)
ASKAR FRA300pro
VIXEN SXP赤道儀
CANON EOS6D-GCBF
ISO2500 露出6分x6枚をステライメージ9で加算合成
ZWO ASIAIRでSH2-171を導入、オートガイド
(写真周辺の星の周りに見られる青や赤の色ズレは改造カメラが試作機のためです)
残念ながら雲が多い日で6枚しか撮影できませんでしたが、使用感はいろいろとわかりました。
長いアリガタレールはとてもバランスがとりやすいです。小さい鏡筒にありがちな赤緯側のバランスをあきらめることなくしっかりとバランスできます。半面、カメラを縦位置にするとグリップと干渉するため一方向にしか回転させられませんでした。レールの取り付け位置に自由度があるといいと思いましたが、後で画像を反転させればいいという考え方もあります。機材に注文をつけるのではなく自分を世界仕様に合わせる感じです。
伸縮フードはロックできるためフラット撮影時にも便利です。FRA400は固定できないためフラット撮影時に手で伸ばしていないといけないのがネックです。
今回はセッティング後に曇ってしまいましたので温度順応させる時間が十分にありましたが、5枚玉は順応に時間がかかります。FRA500では鏡筒が温まっていると1時間ぐらいかかることがあります。
ピント合わせを終えてドローチューブをロックしようとしたところロックがありません。古い人間なのでしょうか?ロックがないとちょっと不安です。撮像には問題がありませんでしたので撮影を続けましたが30分後に曇りはじめ、その後全天曇ってしまいました。写真は周辺まで星像がよく、鏡筒のポテンシャルはかなりのものです。また次回、別の対象も撮影してみたいと思います。
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午後9時頃までは天文台の大型望遠鏡での観望会がありますので、その後の野外での自由観測のサポートです。天候不順やコロナ禍で4年ぶりの参加です。
天文部員は7割ぐらいが女性で先輩に女子が多いか男子が多いかで割合が決まるそうです。当店のお客様は2割ぐらいが女性ですが、お子様に限っては半数は女の子です。やはり夜間の趣味ということがその後の女性の活動を妨げてしまっているのでしょうか?なんとかサポートしたいものです。
観測は曇ったり晴れたりを繰り返す天候でしたが、概ね晴れて土星や木星、天王星や星雲星団、銀河などを見ていただいたり、ご自身でアドロメダ銀河などを導入して観察されていました。
部員の中には撮影に興味のある方もいて、カメラの設定方法などの質問が多数ありました。皆さんデジタルカメラやスマートフォンで星空や惑星の撮影方法を習得されていました。
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この会を企画してから丸3年が過ぎ、4年目に入りましたがまだ8回の開催です。人流抑制措置で開催できない期間があったとはいえ、37か月で8回ですので、打率は2割1分6厘。もう少し上げたいところです。
この日の天気予報は夜10時ごろまで曇りまたは雨でしたが、晴れる予報もありましたので開催しました。午後8時30分頃までは天気予報通り小雨が降っていましたが、その後は雲もなくなりきれいな星空を見ることができました。この日はかなり抜けのいい空で、はくちょう座付近は天の川も見え、三重県民の森としてはかなりいい空でした。平日で微妙な天候ですのでご来場は2組でしたが、一人さみしく機材のチェックをすることにはならず楽しい会でした。
10時過ぎから雲の通過が多くなり、0時前ぐらいから再び小雨が落ちてきましたので、予定通り0時過ぎに終了しました。
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天体望遠鏡博物館は土日と金曜、月曜の祝日しか営業していないので、月曜祝日の休日を利用して行ってきました。名古屋からは東京に行くのと同じ距離です。香川県に入って山道をひたすら進むと突如廃校を利用した天体望遠鏡博物館が現れます。
入り口には巨大な望遠鏡が空に向いています。後で聞いたのですがこの望遠鏡は太陽を追尾していて、この大きなスライドルーフは協栄産業社製とのことです。この日は残念ながら曇り空で太陽を見ることはできませんでした。
受付を済ますと係員さんがつきっきりで案内してくれます。てっきり広い校舎を見て回るだけと思っていましたので予想外でしたが、すべてを細かに説明してくれますので、望遠鏡のことをよく知らない方でもかなり楽しめます。ちなみに今回ご案内くださいました方は、偶然にも数日前に当店をご利用くださいましたお客様でした。
入り口には天文台を退役した20cmから30cmの屈折望遠鏡がずらりと並んでします。貴重なクック製も見ることができます。
年代別に懐かしの望遠鏡も並んでしました。上の写真のものは展示してあるだけですが、最近のものは月に2回程度行っている観望会で使用しているそうです。ちなみに店長は上の写真の中に写っている望遠鏡をいまだに観望用として使用しています。
マニア心をくすぐる展示も数々もあります。ちょうどNHKのコズミックフロントで特集されていましたので、番組をご覧の方はさらに良くわかると思います。
私にはよくわかりませんが、下はアニメファンの琴線に触れるらしいです。
日本の望遠鏡の歴史も知ることができる天体望遠鏡博物館、天文ファンはもちろん、天文ファンでない方も楽しめますのでぜひ遊びに行ってみてください。
お問い合わせはこちら
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入手してからフィルターホイールが動かなくなってしまい、なかなか試せませんでしたが、ようやくフィルターホイールが修理から戻ってきましたのでナローバンド撮影をしてみました。
このフィルターは新しくCMOSカメラ用に開発されたもので、CMOS-optimizedの新仕様です。冷却CCDカメラの生産完了に伴い冷却CMOSカメラを使用する方が増え、ハローが発生することが多くなったため、CMOSカメラでの撮影でハローの発生を抑えたコーティングとなっています。フィルターの裏表も以前は貧弱なΛマークが鉛筆で書かれていましたが、このフィルターからは黒縁でわかりやすくなっています。(今回撮影に使用した商品はこちらです。)
フィルターは以前より価格と写りが比例するといわれていますが、全くその通りで高価なフィルターはよく写りますし、ゴーストも出ません。しかしナローバンドやLRGB一式をそろえるとかなりの金額になります。このバーダーのCOMS-OPTはコーティングを改良することでコストを抑えたお求めやすい価格になっています。どれを購入したらいいか迷われているCMOSカメラ入門者の方におすすめのフィルターです。
NGC6888 三日月星雲(クリックで大きい画像が開きます)
VIXEN R200SS コレクターPH使用
スカイウォッチャーEQ6R赤道儀
ZWO ASI294MM pro(-20℃)ゲイン120 2Bin
バーダーCMOS-OPTフィルター使用(6.5nm)
露出 Hα10分x11枚 O?15分x8枚
ステライメージ9でAOO合成
ASIAIRでオートガイド
]]>出掛ける時の名古屋の気温は30度以上ありましたが、山に到着すると23度と涼しくて快適です。その後15度弱まで下がりましたので夏の遠征は服装に注意が必要です。
到着時は雲が多くちょっと諦めていましたが、日没とともに雲が消え、次第に快晴となり夜明けまで満天の星空を楽しむことができました。この日の星空はこちらです。
夏の星座と天の川
スマホで撮影
久しぶりに夏の星雲星団を堪能です。干潟星雲は肉眼でもわかりますし、7倍双眼鏡でも天の川の中の星雲星団を楽しめました。眼視用の望遠鏡を持っていこうか悩みましたが、曇る可能性もあったので荷物減らしのため置いてきたのはちょっと後悔です。(雲が多いと撮影用を眼視用にする軟弱者なので・・・)
この日の目的は新フィルターでのテスト撮影もありましたが、まずは夏の星雲星団を楽しみました。
メシエ20三裂星雲とM8干潟星雲
メシエ17白鳥星雲(南が上になっています)
上記いづれも
Askar FRA400
VIXEN SXP赤道儀
ZWO ASI294MC pro(-20℃)ゲイン120
IDAS HEUIB?フィルター使用
露出5分x12枚
ステライメージ9で加算平均合成
ASIAIRでオートガイド
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天体望遠鏡付きのバンガローは2棟あって、シリウスとカノープスという部屋名がついています。ちなみにこのキャンプ場近くにある天狗棚からはカノープスを見ることができます。(こちらを参照)
つぐ高原グリーンパークは以前から営業期間中の毎週末に星のソムリエによる宿泊者様への星空観望会が行われています。新設された望遠鏡を備えたバンガローでは泊まりながら自由に天体望遠鏡や双眼鏡で星空を楽しむことができます。周りには外灯もないので晴れれば満天の星空を楽しめます。さらにこのバンガローの宿泊者は同施設内にある、つぐ高原天文台の大きな望遠鏡で1時間の観望会を楽しめる特典付きです。万一曇っていてもドーム内にプロジェクターで映し出した星空や天体写真を鑑賞しながら星のソムリエの星空案内を楽しめます。
チェックインをするとアイピースや双眼鏡を渡してくれます。望遠鏡は部屋に備え付けられています。子供でも目幅が合い、女性が使用しても疲れない小型軽量な6倍30mm双眼鏡が貸し出されます。昼間は双眼鏡でバードウォッチングも楽しめそうです。
部屋にはキッチンやお手洗いがあり、テラスにはバーベキューコンロが備え付けられています。このテラスには可動テントひさしもあるので、小雨ぐらいならバーベキューを楽しめます。部屋にはシュラフやアウトドアベンチもありキャンプ感を味わうことができます。
この日は時折雨が降っていましたのでテラスが濡れていますが、このテラスに望遠鏡を出して天体観測を楽しめます。山の中にあるため空はそれほど広くないので天体写真撮影には適しません。キャンプにプラス天体観測ができる程度と思っていただくといいと思いますが、眼視観測ならマニアの方にも楽しんでもらえそうです。またファミリーや友人たちとキャンプをしながら天体を楽しめるのはいい想い出になります。ぜひ皆さんにご利用いただきたいと思います。隣接している道の駅つぐ高原ではオリジナルグッズの販売もしています。
2022年6月現在の天体観測付きバンガローご利用料金:1棟25,000円(5名まで)天文台での観望会付き
お問い合わせはつぐ高原グリーンパークまで。
ここからは天文台の再開を見守ってきた店長のひとり言です。
つぐ高原グリーンパークやつぐ高原天文台は設楽町の施設で、天文台は平成元年のふるさと創生事業で作られ、その後ずっと使用されていなかった天文台です。西村社製の25cm反射・カセグレン望遠鏡が放置されていたのを、4年ほど前から奥三河星空の魅力を伝える会の有志で少しずつきれいにして手動でなんとか動くようにし、機会あるごとにキャンプ場の利用者様に楽しんでもらってきました。
キャンプ場も天文台も町の施設なので営業利益を優先する施設ではありません。何とかこの天文台を復活させたいと思っても町の所有物を個人で勝手にいじるわけにもいきません。ミラーやレンズが曇っていて赤道儀も動かない望遠鏡だったので、丸ごと新品交換する案もありましたが、買い替えても修理しても数百万円の費用が掛かります。採算が見込めず町からの許可もおりません。それでもあきらめることなく星空の魅力を伝える会の皆さんで復活を切望して、できるメンテナンスをされてきました。またキャンプ場でのプラスアルファの楽しみとして、星空観望会の企画を作り、実行、お客さまを増やされていました。
そういった取り組みの結果、今回管理会社の設楽町公共施設管理協会が費用を負担してミラーを再メッキし、赤道儀を自動導入化して天文台は先月5月28日に新装オープンしました。天体望遠鏡付きバンガローも同協会が費用を負担して改築したとのことです。毎週のように天文台に通って掃除やメンテナンスをしてきた星空の魅力を伝える会のメンバーが天文台長に就任されました。
こういった費用の捻出はよく補助金やクラウドファンディングに頼りがちですが、あえてクラウドファンディングを使わずに行ったことは素晴らしいと思います。アイデアや取り組みによって来場者を増やし、採算計画を立てることで運用の主体性が出てきます。寄付金に頼ると返済の必要がないため、どこか積極性が失われ以前のようにいつの間にか使われなくなってしまいます。設楽町や管理協会、奥三河の星空の魅力を伝える会の取り組みは、間違いなく発展して、当事者もご来場様も笑顔になっている光景が浮かびます。
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到着時は快晴でしたが午後11時頃から少しずつ雲が通り始め、午前1時頃からはかなり雲が多くなりましたが、午前2時頃から再び快晴となり、満天の星空と天の川を堪能できました。
この日の星空はこちらです。
メシエ101銀河(クリックで大きい画像が開きます)
ビクセンR200SS-SXP
エクステンダーPH使用
ZWO ASI294MM(-20℃) ゲイン120 露出7分x8枚
ZWO ASI294MC(-20℃) ゲイン120 露出7分x10枚
上記をステライメージ9で合成
IDAS HEUIB?フィルター使用
ASIAIRでオートガイド
雲の通過が多くなる前になんとか撮影できた写真はこの一枚です。再び快晴になった時にも撮影をしていましたが、残念ながらピントが合っていませんでした。ASIAIRで撮影していたのですが、EAFでのピント合わせの後、フォーカサーを表示したままにしていましたので、タブレットを持った時に触ってしまったものと思われます。こういった細かいところも気を使わないといけないですね。
]]>今回から定員を少し増やしての開催で、多くの方々にご参加いただきました。
空はきれいに晴れているのですが、機材を設置して月を見てみると川底を見ているような気流の悪さ。クレーターがなんとか見えるぐらいの残念な状態。離隔の大きい二重星は見えましたので、月とミザールからご案内です。
星座案内をしているとだんだん雲が出てきて、eVscopeは星の検出ができず稼働できません。午後8時頃からはすっかり雲が広がって、一等星やコルカロリなど見えるものをご案内する苦しい状況となってしまいました。
そうこうしていると、国際宇宙ステーションが見えてきました。この日はほぼ天頂(現地で86度)の通過で距離が近く、かなり明るく輝いていました。真上は難しいのですが、高度が下がれば待ち伏せで一瞬望遠鏡の視界内に見ていただくことができます。この日一番の対象でした。
それでも雲の薄いうちにeVscopeのアライメントを終えていたスタッフが最後にメシエ81銀河導入してくれたり、他のスタッフは雲越しに見える一等星を導入して色の違いをご覧いただいたりしていました。32cmドブソニアンに興味深々のご来場者様には望遠鏡の仕組みなどを見ていただいたりして、予定より30分早く終了となりました。
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これから11月までは気温が高くなるため遠征は高地になります。
ゴールデンウィーク真っ只中だけあって、現場は地元の方々でにぎわっていました。愛知県からも2組来ていらっしゃいました。キャンパーさんたちも大勢いて時折鏡筒内にまで入り込む光があったりもしましたが、公共の場所ですので仕方のないところです。南が暗い空を活かして低空の銀河を撮影してみました。
メシエ83
ビクセンVC200L HDレデューサー使用
スカイウォッチャーEQ6R赤道儀
ZWO ASI294MM ゲイン120 露出7分x8枚
ZWO ASI294MC ゲイン120 露出7分x8枚
上記をステライメージ9で合成
IDAS HEUIB?フィルター使用
ASIAIRでオートガイド
先月使用しようとしたところ、フィルターホイールが壊れていましたので、今回はモノクロとカラーCMOSとを付け替えて使用してみました。各色ごとの細かい調整はできませんがRGBを一度に撮れるので時間の節約ができて低空の対象には有利でした。この時期は午前3時過ぎには薄明になるのであまり時間がないため、その後はカラーCMOSだけでいくつか撮影してみました。撮影データは上記と同じです。
メシエ20 三裂星雲
IC1284 バンビの首飾り
朝まで雲一つない快晴で、満天の星空と夏の天の川を堪能できました。この日の星空はこちらです。明け方東の空に並んだ惑星がきれいでした。キャンパーさんたちと思っていた方々は全員釣り人で、夜明けと同時にボートで出航していました。あとで聞いた話によると、天文同様人気スポットはすぐに駐車場がいっぱいになるため前日から泊りがけで駐車場所を確保するのだそうです。またこの日はシャープスター13028HNTでの撮影も目的でした。そちらの画像はこちらです。
*画像はインスタグラムにも投稿してあります。
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スターブックコントローラーの接続端子にワイヤレスアダプターを取り付けます。Wifiを接続してアプリを立ち上げるとスターブックと同じような画面が立ち上がります。使用方法は、ほぼスターブックテンコントローラーと同じですが、望遠鏡の動作にX-Yモードの選択がなくなっています。高度方位と赤経赤緯の2種類のモードから選択できます。ワイヤレスユニットのインジケーターランプが少々眩しくセロハンで減光したくなります。
残念ながら画面の星図にある星や対象をタップして選択することはできません。この辺りを進化させてくれればかなり使い勝手が上がるのでアップデートに期待したいところです。望遠鏡の操作は画面上のどこかを指でスライドさせることで動かすことができます。ボタンを探す必要がないので便利ですが、動作速度はスライドバーでしかできないので、結局画面を見ることになってしまいす。ピンチイン/アウトで速度変更や画面の拡大ができるといいと思いました。
星図画面を見ながら導入する場合は高度方位モードにすると星図の動く方向が分かりやすいので、眼視観測では高度方位の設定で使用するのがいいと思います。せっかく画面に星図が表示されているので、特許の問題がなければスカイサファリのようにタップしたところを導入してくれる機能があるといいと思いますが、コントローラーのケーブルにとらわれることなく観望できるようになりました。
また、ワイヤレスユニットのおかげでSX2赤道儀の自動導入化が安くできるようになったのはうれしいところです。セット商品の設定もあります。AP赤道儀で使用できないのは残念です。(AP赤道儀でスターブックテンを使用する方法はこちらです。)
撮影派からの視点としては、ワイヤレスユニットにはオートガイド端子がありますので、オートガイダーを接続してオートガイドが可能です。ただしアプリにはオートガイダーの機能はなく、現時点ではASCOMドライバーや接続端子もないため、導入補正のできる周辺機器の接続はできません。オートガイドをワイヤレス化するにはASIAIRを利用して「On camera接続」でオートガイダーのみを利用する方法となります。できるだけ早くASIAIRやアストロアーツ社のGearBoxに接続できるようにしてもらえると嬉しいです。
*記事は発売当時の情報です。
]]>前月の3月も開催されましたが、まん延防止のため店長は県外移動ができずお休みでした。我々「星のソムリエ」の先生にピンチヒッターをお願いしました。参加された方は貴重な先生の星空案内を楽しまれたことと思います。
観望会会場の東側にはソメイヨシノが一面植えられていて、満開の頃にはとてもきれいなのですが、残念ながら開催日までに散ってしまいました。その代わり八重紅枝下が満開の時期でとてもきれいでした。
天気は前日から快晴が続いていて、雲ひとつない観望会となり、様々な天体を楽しんでいただけました。
eVscopeではオリオン星雲やメシエ81銀河をご覧いただいたのですが、小さな女の子がグルグルした銀河の虜になったようでかじりついて楽しんでいました。
今回はファミリーにたくさんご参加いただき興味をもって参加された子供たちも多く、将来が楽しみな観望会でした。
この日ご覧いただいた天体:月、春のアルビレオ、オリオン星雲、M81銀河、ソンブレロ銀河、ミンタカ、ミザール、M3星団、シリウス、アルクトゥールス、北極星他
この日は半月で月明かりが桜を照らしてくれます。観望会終了後、店長は居残りで八重紅枝下とぐるぐる星景写真撮影を楽しんできました。
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口径90mm焦点距離500mmはフローライトレンズで人気のコーワプロミナー500とほぼ同スペックで、レデューサーを使用した場合の焦点距離も同じです。アスカ―500はEDレンズですが5枚玉となっていてさらに撮影向きの鏡筒となっています。フライトケースのような立派なハードケースも付属しています。レデューサーを収納する穴が初めから空いているのはうれしいです。
フードは伸縮式で収納時は短くすることができます。ロックネジがついていますので、フラットジェネレーターを乗せても縮むことなく使用できます。
撤収時にガイド鏡が外れないので、なんだろうと思ったらカメラ回転装置のロックネジと干渉していました。ロックネジが回転する側についているためでした。
先に発売されたFRA400とFRA600の中間というよりは、デジタル一眼レフカメラでの使用に向いたサイズと思います。フルサイズで使用すれは500mm、レデューサー使用で350mmと大きな星雲の撮影にぴったりの焦点距離です。APS-Cサイズで使用すれば約800mm相当の画角までアップできます。
イメージサークルは55mmもあり、M68やM54での接続もできるようになっています。M48マウントも使用できるのでフルサイズのイメージサークルもしっかりと確保できます。
あまり周辺減光が目立たないのでフラット補正が必要ないようにも思われますが、しっかりと補正した方が淡い星雲の強調処理がしやすくなります。
フラット画像
アリガタレールは幅広レールが付属していて、EQ6などの中型赤道儀に載せてあげるととても安定感があります。別売りのレールで幅狭に変更することもできます。今回は強風の吹き荒れる中での撮影でしたが、全く影響を受けることなく撮影できました。
口径が大きいため星雲の細部がとてもよく写ります。デジタルカメラ主体での撮影用にとてもおすすめの鏡筒です。もちろん冷却CMOSカメラで使用しても星像もよく、楽しめる鏡筒です。
アンタレス付近(クリックで大きい画像が開きます)
ASKAR FRA500 レデューサー使用
スカイウォッチャーEQ6R
CANON EOS6D-GCBF
ISO2000 露出6分x6枚+4分x16枚
ステライメージ9で加算平均合成
ASIASIRでオートガイド
ちょっと雲の通過でにじんでいますが、参考までに他の写真も載せておきます。
おとめ座銀河団(クリックで大きい画像が開きます)
ASKAR FRA500 レデューサー使用
VIXEN SXP赤道儀
CANON EOS6D Mark?-GCSF
ISO2000 露出4分x8枚
ステライメージ9で加算平均合成
ASIASIRでオートガイド
星割れしない代わりに画像周辺の明るい星に光条が出るのは許容範囲でしょうか。
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今年は新月期に桜が満開なので、3年前の失敗を晴らそうと思っていましたがなかなか晴れずあきらめていましたが、到着から朝まで快晴の星空と桜を楽しむことができました。
到着すると早速桜と春の星座の撮影です。
フジX-T2 16-50ズーム ISO6400 F3.5 露出20秒
3年前に撮り損ねた桜とぐるぐるもリベンジです。北天に向けてインターバル撮影で放置します。
フジX-T2 16-50ズーム ISO6400 F3.5 露出20秒x593枚を比較明合成
次は春銀河を撮影しようと望遠鏡をセットしましたが、なぜがフィルターホイールがパソコンに認識されません。ケーブルを変えても動かず、ASIAIRに変更しても動かず、結局故障のようでした。
あきらめたところで風が急に出てきて、車が揺れるほどの強風になり、バーティノフマスクや椅子が飛ぶほどでした。完全に長焦点は片付けてこの日の目的のアスカ―FRA500鏡筒に載せ替えました。
到着から3時間以上が経ってようやくセッティング完了です。気が付けはオメガ星団が見頃でした。FRA500のレビューはこちら(準備中)でします。
オメガ星団(NGC5139)クリックで大きい画像が開きます
ASKAR FRA500
スカイウォッチャーEQ6R
ZWO ASI294MC(-20℃)
ゲイン120 露出4分x10枚
ステライメージ9で加算平均合成
ASIASIRでオートガイド
レデューサー、IDAS HEUIB?フィルター使用
強風にも耐えていた放置のインターバル撮影ですが、一度台風かと思うぐらいの突風が吹き、ついに倒れてしまいました。幸いにもカメラは無傷でその後も撮影を続行できました。
ISO12800 F3.5 露出20秒x100枚を比較明合成
午前2時になるとすっかり天の川が昇ってきましたので、今度は桜と天の川です。この時期の天の川は景色と一緒に撮りやすい高度です。ただこの時ばかりは桜を照らす月あかりが欲しいところでした。
フジX-T2 16-50ズーム ISO12800 F3.5 露出20秒
その後は時間まで夏の対象を撮影して久々の満天の星空を満喫しました。
青い馬星雲(IC4592)
彼岸花星雲付近(クリックで大きい画像が開きます)
VIXEN FL55SS-SXP
CANON EOS6D Mark?-GCSF
ISO2000 露出4分x8枚(IC4592は15枚)
ステライメージ9で加算平均合成
レデューサーHDキット使用
ASIAIRでオートガイド
撤収時、金星の横に土星と火星が並んでいました。
]]>(写真はプロトタイプのため製品版とは異なります)
ダイナミックディープスカイ社から発売予定のアストロイドを試しています。
いわゆる電子ファインダーですが、プレートソルブ機能があって目的の天体を確実に導入できます。
また、極軸合わせの機能があり、赤道儀の場合、極軸望遠鏡を使用しなくても極軸を合わせることができます。
スマートフォンなどとWifi接続で使用、操作はブラウザを利用するためアプリのインストールの必要がなく、電源も5Vのモバイルバッテリーで駆動できる運用しやすい設計です。
かなり広角に空を見ていますので、光学ファインダーを合わせる要領で簡単に望遠鏡との軸合わせができます。
極軸合わせから行ってみました。
まず、赤経軸を‐30度にして星空を読み込ませます。
認識が終わると「次へ」の表示が出ますので極軸を30度回して再度星空を認識させます。
認識が終わると「次へ」の表示が出ますので、さらに極軸を30度回して星空を認識させます。
計算が終わると上下、左右方向の矢印が出ますので、それに従って架台を動かし、表示されたスケールの真ん中にターゲットマークが来るようにすれば極軸の設定が完了します。
極軸望遠鏡で確認してみると、ズレは僅かでオートガイダーを使用する撮影なら十分なレベルに合っていました。特筆は南の星空でもできるため、北極星の見えないベランダ等でもかなりの精度で極軸を合わせることができます。
望遠鏡を空に向け、虫眼鏡マークを押すと、認識している空の中にある星雲や星団のリストを表示してくれます。
リストの中のM45をダブルクリックすると、どこにあるかを示してくれますので、望遠鏡を操作してM45に近づけていきます。ターゲットマークがどれぐらい離れているかを教えてくれますので、4度以内に入ったら画面を拡大するとわかりやすくなります。基本設定の露出は0.3秒と短く認識も早いため、望遠鏡の操作にストレスがありません。スマホの画面を見ながら操作をして、完璧にアイピースの視野内にM45を導入できました。
カメラは広角で広く見ているため、店舗前のように街灯や店の明かりが入ってしまうような場所ではうまく動きませんでしたが、強烈な光が入らなければ名古屋の空でも十分にプレートソルブしてくれます。月の近くでもしっかりと認識してくれました。
また、低空のカシオペヤ座に向けてみましたが、しっかりとカシオペヤ座にある星団を導入することができました。80倍ぐらいでも問題なく導入できるので、低倍率にしにくい大口径ドブソニアンでも使用できます。
ドブソニアンや手動経緯台での使用はもちろんのこと、古い赤道儀や自動導入のない赤道儀でも導入に時間を取られなくなるメリットの大きい商品です。現在フィードバックを集めていて、3月に発売予定とのことですので楽しみな商品です。
*記事は製品正式リリース前のプロトタイプでの情報です。
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星座のご案内中、フワっと光って消えるものが現れました。一瞬、見えてないけないものかと思いましたが、おそらく静止流星です。たまたまポインターを指していたところに現れましたので、皆様に貴重な瞬間を見ていただけました。
M78星雲〜ウルトラの星
望遠鏡をお持ち込みの姉妹もいて、たくさんの望遠鏡がありましたので、ご参加者様にはゆっくりといろいろな対象を眺めていただくことができました。最後にミラや”ウルトラの星”のリクエストがありましたので、300万光年(本当は1600光年ぐらい)先からウルトラマンが来たというお子さんに、ウルトラマンはマッハ5しか出ないので「東京から飛んでくると3分後に名古屋で力尽きるんだよ」などと訳の分からない星空案内をして終了となりました。
この日見ていただいた天体
木星、月、アルマク、二重星団、プレアデス星団(M45)、ヒアデス星団、オリオン星雲(M42&M43)、アンドロメダ銀河(M31)、ET星団(NGC457)、カストル、アルデバラン、ミラ、かに星雲(M1)、ウルトラの星(M78)他
オリオン星雲
かに星雲
観望会終了後、セレストロンスターセンスエクスプローラーをご検討の方々にアプリの実演をご覧いただきました。
また、店長はメーカー様からお預かりした開発中の商品をこっそりと試してみました。発売されるかどうか、今のところ未定ですが、発売されましたらレビューしたいと思います。お楽しみに!
]]>〜教えててるてる君〜
https://www.youtube.com/channel/UCLUu00ct9t8Peg6tX-XsOmA
日々の営業にてお客様から様々なご質問をいただく中で、店頭でもご説明しにくい回答のものがあります。
例えば機材を一式準備しないと説明できないものや、実際に星空の下でないとご説明できないような回答です。当店でご購入されたお客様には、お近くに限り夜間サポートも行っていますが、時間的な制約や天候不良などで満足にご提供できないことも多いです。
イメージだけでお話させていただいてもなかなかお伝えしにくいジレンマから、動画を制作をすることにしました。
初級者、中級者向けを中心に今後も順次追加していきますので、よろしくお願いいたします。
今回はいつもの星のソムリエⓇ仲間の他、店長もお世話になりました星空案内人資格認定制度運営機構の先生にもお越しいただきました。心強い味方です。天文少年からのいきなりの難問「はくちょう座KY星はどれですか?」の質問に、空気の読めない店長は先生にさっそくヘルプしていただきました。
今回は子供さんの参加も多かったため、「あの明るい星見たい」、「こっちの星見たい」との要望も多く、できる限りのリクエストにお応えしました。ちなみにはくちょう座KY星は14等星近いため断念でした。
この日は今年最後の「月面X」の日ですが、「X」に見えるのが午後10時半頃と観望会終了後です。8時半の終了時にはまだ「X」に見えませんでしたが、終了後も残ってくださるご来場者様が多かったので、何となく「X」になってきた午後9時過ぎにスマホで写真を撮って、望遠鏡の月と見比べて「月面X」を確認していただきました。
この日見ていただいた天体:月、土星、木星、天王星、二重星団、プレアデス星団、ミルファク(Mel20)、アルデバラン(ヒアデス星団)、デネブ、カペラ、アルマク、ミンタカ、ET星団(NGC457)、アンドロメダ銀河、オリオン大星雲他
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