<< 5月7日志摩へ遠征しました。 | main | 5月11日三重県民の森星空観察会を行いました。 >>
2019.05.10 Friday

最近人気のASIAIR

0

    スカイウォッチャーからAZ-GTiが発売されてまだ1年も経っていませんが、中国製品の進歩が止まらない感じです。
    半年ほど前に発売されたZWOのASIAIRがアップデートされて、キャノンとニコンのデジタル一眼レフカメラにも対応するようになりました。


    ASIAIRは望遠鏡とカメラ、オートガイダーをつなぐとWifiで自動導入と撮影、オートガイドをスマートホンやタブレットから行うことができるようになります。
    パソコンが不要になるため、望遠鏡周りがとてもすっきりします。しかもプレートソルビングという導入補正機能も搭載されていて、とても便利になります。これはステラショットで言う導入補正と同じ機能ですが、プレビューで撮影した画像から望遠鏡がどこを向いているかを解析して撮影したい対象を真ん中へ自動で導入してくれます。とても解析が早く、驚くほど高性能です。
    今回はタカハシEM-10Temma2Jr.とEOS6Dで試してみました。

     

     

    Temma2Jr.はパソコンとはつながりますが、高速導入ができないモデルです。そのせいかASIAIRとはつながりますが、自動導入が動きませんでした。ASIAIRはスカイサファリとも連動できます。スカイサファリはTemma2Jr.をコントロールできますので、スカイサファリで天体を導入して、ASIAIRで撮影してみました。尚、タカハシの赤道儀をASIAIRで使う場合は必ずスカイサファリが必要です。

     

     

    導入が終了したらオートガイドをスタートさせてAUTORUNに露出と枚数を登録して撮影をスタートさせるだけです。

    このオートガイドの設定が赤道儀によりかなり変わるようです。EQ6Rではキャリブレーションステップ50、デュレーション100ぐらいでしたが、バックラッシュの大きいEM-10ではキャリブレーションステップ300、デュレーション1000ぐらいになります。使用する赤道儀に合った設定を見つけるに何度かチェックが必要でした。

     

     

    カメラの設定もタブレットからできます。露出が終了するとヒストグラムを調整することで撮影した画像をチェックすることができます。

     

    網状星雲(クリックで大きい画像が開きます)

     

    M16 わし星雲(クリックで大きい画像が開きます)

    ビクセンSD81S(SDレデューサー使用)

    タカハシEM-10Temma2Jr.

    キャノンEOS6D-GCBF

    ISO2000 露出7分X8枚加算平均合成

    ASIAIRでオートガイド

     

    Wifiで車の中からでも、離れた場所で仲間と談笑している時でもいつでも手元でコントロールができます。また、自宅なら居間や書斎からでも撮影を楽しめますが、改善してほしいところはいくつかあります。
    恒星が自動導入できないため、ピント合わせをしようとすると手動で恒星を入れるか、スカイサファリから導入をしないといけません。
    フォーカス画面が拡大ができないためバーティノフマスクの光条が全く分かりません。USBケーブルがつながっているのでカメラのライブビューが使えず、ASIAIRのフォーカス画面を使うしかないのですが、シームレスに使用できません。
    デジタル一眼レフとつながるようになったのはいいのですが、保存形式がfits形式になるため、カメラ単体で撮影したダークとフラットが合いません。ダークフレームとフラットフレームもASIAIR経由で撮影しないといけません。


    上記などの理由から、ピント合わせはUSBケーブルをカメラから抜いてカメラのモニターを使用した方が楽だし、ミラーアップ機能が使えなくなるため、タイマーリモコンを使用した方が手っ取り早いし、フラット補正の効果も大きくなります。
    カメラで画像サイズをRAW&Jpegに設定するとRAWとJpegで交互に撮影してしまうなど、ASIAIRには改善してほしいところは多いですが、オートガイドを使うだけでもパソコンが不要になり装備を簡素化できます。またパソコンよりタブレットの方がバッテリーも長持ちします。まもなく対応赤道儀も増えるようですので使って損はない商品と思います。