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2019.02.05 Tuesday

サイトロンジャパン QuadBandフィルターとIDAS NB1フィルター

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    最近、街中でも星雲が撮れると話題のフィルター、QuadBandフィルター(以下QBフィルター)を使ってみました。
    QBフィルターは特殊なフィルターなので、そんなに売れないだろうと数個しか在庫しませんでしたが、発売と同時にたくさんのご注文をいただき、3回目の追加注文でメーカー在庫切れとなってしまいました。
    私が普段使用しているアストロノミックのHαフィルターは1枚で75,000円ぐらいするので、19,800円というお手頃価格も人気の理由と思います。先月再入荷して、ようやく品薄感が薄れてきたことと、IDAS社からも同じようなフィルターが発売されましたので比較してみました。


     

    Hαフィルターは街中でも星雲の姿を写してくれるため、名古屋市内の自宅庭でたまに使用します。バラ星雲に望遠鏡を向けて同じようにQBフィルターを使用したところ、星が普通に見えます。Hαフィルターでは1等星が何とか見える程度ですのでそれに比べてかなり普通に可視光を透過するようです。庭の上の電線もカメラのファインダー越しに見えます。ナローバンドフィルターというよりは光害カットフィルターに近い感覚です。
    Hαフィルターと同じようにISO3200で6分露出してみました。真っ白に飛びました。3分露出にしてみたところ何とか星雲が分かりますが、まだ露出オーバーです。1分露出で撮影することにしました。

     

    サイトロン QBフィルター3分露出

     

    IDAS NB1フィルター3分露出

     

    QBフィルターは半値幅のスペックが公表されていませんが、QBフィルターの方が光害カット機能が強いようです。
    16枚〜30枚程度撮影して合成、画像処理してみました。

     

    サイトロン QBフィルター1分露出

     

    IDAS NB1フィルター1分露出

     

    NB1フィルターの方が光害を透過するようでカブリも多いです。街中で撮影するならQBフィルターがいいようです。
    暗い空ならNB1フィルターの方がQBフィルターより自然な色で撮影できそうです。

     

    ちなみにアストロノミックのHαとO轡侫ルターで撮影した画像です。

    Hα6分、O2分露出をAOO合成

     

    とても面白そうでしたので、QBフィルターを暗い空に持っていって撮影してみました。

     

    スパゲッティ星雲(SH2-240 クリックで大きい画像が開きます)

     

    バラ星雲(クリックで大きい画像が開きます)

    ビクセンFL55SS-SXP
    キャノンEOS6D-GCBF
    ISO6400 露出6分 QBフィルター使用
    スターブック恒星時追尾(ノーガイド)

     

    暗い空ではO掘Hβ領域を十分に写せます。O轡侫ルター単体で撮影した時のような色の癖もないし、それぞれのフィルターでのフラット撮影も必要ないため画像処理も簡素化できます。
    ナロー撮影とは違いますので、星雲撮影では街中から暗い空まで常用できそうなフィルターです。デジタル一眼レフ、カラーCMOSでの撮影ではスタンダードになりそうなフィルターです。