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2018.10.13 Saturday

翌日も茶臼山へ遠征しました。

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    前日に引き続き良い天気でしたので二夜連続で茶臼山へ遠征しました。

    夕方から天気予報が変わり、雨や曇りの予報があったのと前夜の疲れが抜けず、0時ごろの到着と遅い出発にしました。現地に到着すると前夜同様とてもいい星空が広がっていて雨や雲の気配は全くありませんでした。やはりもっと早く来るべきだったと後悔。満天の星空の下では疲れも吹き飛びます。また、前夜のすごかった人出とは打って変わって誰もいませんでした。

     

     

    この日の目的はジャコビニ・ツィナー彗星とカモメ星雲の接近の撮影でしたが、それ以外にもケンコー・トキナー社からお預かりした光害カットフィルターの試用と前日ガイドが乱れたSXP2赤道儀の再検証も目的でした。光害カットフィルターはメーカーの意図がまだ分かっていないためコメントができません。分かり次第またレビューしたいと思います。

     

    SXP2赤道儀とカーボン三脚は前日ガイドが乱れる原因がなんとなく極軸合わせにあったような気がしましたので、時間をかけてじっくりと合わせてみました。SXP2赤道儀に付属のPFL極軸望遠鏡は3つの星をスケール上に合わせる仕様になっていて、3つの星の位置がピタッと合わば極軸が3分角以内に据え付けられます。

    ところが極軸合わせを始めて見ると、この3つ目の星、こぐま座δ星がスケールに隠されて見えません。赤道儀を少し動かすとスケールから出てきて見えるので、このδ星とケフェウスの51番星がスケールに消されることなく両方を所定の位置に収めることができれば極軸がピタッと合います。ところがこの両スケールに消されることなくぴったりと合わせるのがかなり大変で極軸望遠鏡の周辺湾曲でδ星があまり良く見えません。むしろ横にある24番星のほうが極軸に近く明るく見えるためこちらを使ってほしいと思うぐらいです。

    今まで使用しているSXP・PFL赤道儀の方はなぜかδ星が良く見え設置にあまり苦労しませんでしたので、個体差とも思えますが、ラフに見えてしまうのも問題がある気がします。この極軸望遠鏡は是非メーカーに改善してもらいたいところです。もっとも今となってはポールマスターを使用すれば済むことなのかもしれません。

    ということで、しっかりと極軸を合わせたSXP2赤道儀とASG-CB90カーボン三脚の組み合わせとR200SS鏡筒での撮影には問題がないことが分かりました。

     

    モンキー星雲(NGC2174)

    SXP2-R200SS コレクターPH使用(F3.8)

    EOS6D-GCSF

    ISO2000 露出7分を8枚加算平均合成

    PHDにてオートガイド

    ケンコーLPR TYPE2フィルター使用

     

    まだ彗星が昇ってくるまでに時間がありましたので洞窟星雲を撮影してみました。

    洞窟星雲はカルドウェルカタログでは9番がついていて、SYNSCANコントローラーなどでは割と簡単に導入できますが、スターブックTENでは座標を調べて導入するしかありません。スターブックも是非カルドウェルカタログを装備してほしいものです。

     

    洞窟星雲(SH2-155)

    スカイウォッチャーBKP200/800

    ZWO ASI-1600MC-COOL(-28℃)

    ゲイン300 露出7分を8枚加算平均合成

    PHDにてオートガイド

    ケンコーLPR TYPE2フィルター使用

     

    午前2時半を過ぎるとおおいぬ座がすっかり昇っています。

    鏡筒を載せ換えてこの日のメインの彗星撮影です。先月から星雲や星団との接近を楽しませてくれましたがそろそろ見収めです。この彗星がもたらす「りゅう座流星群」も前日ほどではありませんでしたがよく流れていました。

     

    メシエ50&21Pジャコビニ・ツィナー彗星&かもめ星雲(IC2177)

    ペンタックス 75EDHFII鏡筒

    SXP2赤道儀

    EOS6D-GCSF

    ISO6400 露出2分を8枚加算合成

    PHDにてオートガイド(恒星)

     

    早めに撤収する予定でしたが、片付け終わる頃には既にカノープスが南中。前日同様とてもよく見えていました。

    とても良い天気の二日間でした。

     

     

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    2018年10月15日にビクセン社より極軸望遠鏡PFLの改善連絡がありました。詳細把握しておりますが、メーカー発表後にお伝えします。