2019.05.10 Friday

最近人気のASIAIR

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    スカイウォッチャーからAZ-GTiが発売されてまだ1年も経っていませんが、中国製品の進歩が止まらない感じです。
    半年ほど前に発売されたZWOのASIAIRがアップデートされて、キャノンとニコンのデジタル一眼レフカメラにも対応するようになりました。


    ASIAIRは望遠鏡とカメラ、オートガイダーをつなぐとWifiで自動導入と撮影、オートガイドをスマートホンやタブレットから行うことができるようになります。
    パソコンが不要になるため、望遠鏡周りがとてもすっきりします。しかもプレートソルビングという導入補正機能も搭載されていて、とても便利になります。これはステラショットで言う導入補正と同じ機能ですが、プレビューで撮影した画像から望遠鏡がどこを向いているかを解析して撮影したい対象を真ん中へ自動で導入してくれます。とても解析が早く、驚くほど高性能です。
    今回はタカハシEM-10Temma2Jr.とEOS6Dで試してみました。

     

     

    Temma2Jr.はパソコンとはつながりますが、高速導入ができないモデルです。そのせいかASIAIRとはつながりますが、自動導入が動きませんでした。ASIAIRはスカイサファリとも連動できます。スカイサファリはTemma2Jr.をコントロールできますので、スカイサファリで天体を導入して、ASIAIRで撮影してみました。尚、タカハシの赤道儀をASIAIRで使う場合は必ずスカイサファリが必要です。

     

     

    導入が終了したらオートガイドをスタートさせてAUTORUNに露出と枚数を登録して撮影をスタートさせるだけです。

    このオートガイドの設定が赤道儀によりかなり変わるようです。EQ6Rではキャリブレーションステップ50、デュレーション100ぐらいでしたが、バックラッシュの大きいEM-10ではキャリブレーションステップ300、デュレーション1000ぐらいになります。使用する赤道儀に合った設定を見つけるに何度かチェックが必要でした。

     

     

    カメラの設定もタブレットからできます。露出が終了するとヒストグラムを調整することで撮影した画像をチェックすることができます。

     

    網状星雲(クリックで大きい画像が開きます)

     

    M16 わし星雲(クリックで大きい画像が開きます)

    ビクセンSD81S(SDレデューサー使用)

    タカハシEM-10Temma2Jr.

    キャノンEOS6D-GCBF

    ISO2000 露出7分X8枚加算平均合成

    ASIAIRでオートガイド

     

    Wifiで車の中からでも、離れた場所で仲間と談笑している時でもいつでも手元でコントロールができます。また、自宅なら居間や書斎からでも撮影を楽しめますが、改善してほしいところはいくつかあります。
    恒星が自動導入できないため、ピント合わせをしようとすると手動で恒星を入れるか、スカイサファリから導入をしないといけません。
    フォーカス画面が拡大ができないためバーティノフマスクの光条が全く分かりません。USBケーブルがつながっているのでカメラのライブビューが使えず、ASIAIRのフォーカス画面を使うしかないのですが、シームレスに使用できません。
    デジタル一眼レフとつながるようになったのはいいのですが、保存形式がfits形式になるため、カメラ単体で撮影したダークとフラットが合いません。ダークフレームとフラットフレームもASIAIR経由で撮影しないといけません。


    上記などの理由から、ピント合わせはUSBケーブルをカメラから抜いてカメラのモニターを使用した方が楽だし、ミラーアップ機能が使えなくなるため、タイマーリモコンを使用した方が手っ取り早いし、フラット補正の効果も大きくなります。
    カメラで画像サイズをRAW&Jpegに設定するとRAWとJpegで交互に撮影してしまうなど、ASIAIRには改善してほしいところは多いですが、オートガイドを使うだけでもパソコンが不要になり装備を簡素化できます。またパソコンよりタブレットの方がバッテリーも長持ちします。まもなく対応赤道儀も増えるようですので使って損はない商品と思います。

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    2019.04.01 Monday

    ケンコースターリーナイト光害カットフィルター

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      去年の10月にケンコートキナ―社の部長様がご来店され、唐突に「これ使ってみて」と光害カットフィルターを渡されました。

      特に何の情報もいただくことなく渡されましたので、きっと「そういうことなんだ」と先入観を捨てて使用してみました。

      この時のことは過去のブログにも少し記載しております。

       

       

      その時にケンコートキナ―社へ送信したコメントは「とっても町明かりがよく抑えられ、赤い星雲がコントラストよく写ります。ワイドレンズですが色転びもなくとても良好です。」でした。

      その光害カットフィルターが今月4月19日に発売されます。

       

      CP+ではすでにお披露目されており、その時にようやく詳細を教えていただけました。

      このフィルターは今までのようにガラスにコーティングを施して効果を出すのと違って、ガラス素材そのものが効果を発揮するように作られています。

      そのため、今までは斜めに入ってくる光に対して効果が薄れる(色転び)現象があり、「広角レンズでは光害カットフィルターは使えない」が常識となっていましたが、この新しいフィルターは斜めに入る光にも効果が薄れず、広角レンズで使える光害カットフィルターとなりました。(コメントに間違いがなくてよかった)

       

      EOS KISS X7i-CGL(IDAS HEUIBフィルター使用)

      トキナーAT-X 116 PRO DX II

      ISO3200 露出25秒

       

      当時のマイナスコメントとしては「シリウスのような明るい星が若干伸びる、UVIRカットフィルターを使用しないと微光星が赤くなってしまう」というものでした。LPR TYPE1光害カットフィルターに近いのかと思いましたが、こちらもスペクトル特性を見て納得しました。当店の改造機であればフィルター換装改造の方を使用してもらえれば問題ありません。

      星の伸びはどれぐらい改善されているのかは楽しみなところです。

       

      また、このフィルターは常用しても問題ありません。夜景はもちろん光害カット効果を発揮してくれますし、昼間の通常の撮影には全く影響しません。ソフトフィルターとの併用もすすめられていますので、光害を抑えつつ、ソフトフィルターで星座をはっきり写し撮ることが可能です。発売が楽しみなフィルターです。

       

      販売サイトはこちら

      http://www.tele-scorpio.jp/shopdetail/000000002584/

       

      2019.02.05 Tuesday

      サイトロンジャパン QuadBandフィルターとIDAS NB1フィルター

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        最近、街中でも星雲が撮れると話題のフィルター、QuadBandフィルター(以下QBフィルター)を使ってみました。
        QBフィルターは特殊なフィルターなので、そんなに売れないだろうと数個しか在庫しませんでしたが、発売と同時にたくさんのご注文をいただき、3回目の追加注文でメーカー在庫切れとなってしまいました。
        私が普段使用しているアストロノミックのHαフィルターは1枚で75,000円ぐらいするので、19,800円というお手頃価格も人気の理由と思います。先月再入荷して、ようやく品薄感が薄れてきたことと、IDAS社からも同じようなフィルターが発売されましたので比較してみました。


         

        Hαフィルターは街中でも星雲の姿を写してくれるため、名古屋市内の自宅庭でたまに使用します。バラ星雲に望遠鏡を向けて同じようにQBフィルターを使用したところ、星が普通に見えます。Hαフィルターでは1等星が何とか見える程度ですのでそれに比べてかなり普通に可視光を透過するようです。庭の上の電線もカメラのファインダー越しに見えます。ナローバンドフィルターというよりは光害カットフィルターに近い感覚です。
        Hαフィルターと同じようにISO3200で6分露出してみました。真っ白に飛びました。3分露出にしてみたところ何とか星雲が分かりますが、まだ露出オーバーです。1分露出で撮影することにしました。

         

        サイトロン QBフィルター3分露出

         

        IDAS NB1フィルター3分露出

         

        QBフィルターは半値幅のスペックが公表されていませんが、QBフィルターの方が光害カット機能が強いようです。
        16枚〜30枚程度撮影して合成、画像処理してみました。

         

        サイトロン QBフィルター1分露出

         

        IDAS NB1フィルター1分露出

         

        NB1フィルターの方が光害を透過するようでカブリも多いです。街中で撮影するならQBフィルターがいいようです。
        暗い空ならNB1フィルターの方がQBフィルターより自然な色で撮影できそうです。

         

        ちなみにアストロノミックのHαとO轡侫ルターで撮影した画像です。

        Hα6分、O2分露出をAOO合成

         

        とても面白そうでしたので、QBフィルターを暗い空に持っていって撮影してみました。

         

        スパゲッティ星雲(SH2-240 クリックで大きい画像が開きます)

         

        バラ星雲(クリックで大きい画像が開きます)

        ビクセンFL55SS-SXP
        キャノンEOS6D-GCBF
        ISO6400 露出6分 QBフィルター使用
        スターブック恒星時追尾(ノーガイド)

         

        暗い空ではO掘Hβ領域を十分に写せます。O轡侫ルター単体で撮影した時のような色の癖もないし、それぞれのフィルターでのフラット撮影も必要ないため画像処理も簡素化できます。
        ナロー撮影とは違いますので、星雲撮影では街中から暗い空まで常用できそうなフィルターです。デジタル一眼レフ、カラーCMOSでの撮影ではスタンダードになりそうなフィルターです。

         

         

         

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        2018.11.22 Thursday

        11月10日志摩へ遠征しました。ビクセンFL55SS、セレストロンRASA11レビュー

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          11月10日、前日よりお客様方より遠征のお誘いをいただいておりましたので、3名のお客様と志摩へ遠征しました。

          途中少し風があったものの、概ねいい天気で薄明まで満天の星空を堪能できました。

           

          この日は北海道に持っていったビクセンFL55SSでしっかりと撮影することと、セレストロンのアストログラフ、RASAを試してみることが目的でした。

          RASAは温度順応に時間がかかりますので、到着するとすぐにセッティングしようと思いましたが、思いのほか鏡筒が重く、近くにいた女性のお客様に手伝ってもらってようやく積載できました。

          ところが乗ると思っていたEQ6R赤道儀では全くスペックが足りず、合計15圓離丱薀鵐好Ε┘ぅ箸任倭瓦足りません。車にあった3.7圓鯆媛辰靴討眤りず、道中に買ったお茶とコーヒーのペットボトルをさらにぶら下げてなんとかクランプが滑らないようになりましたが、バランスが取れているわけではありません。セレストロンのGCL赤道儀かタカハシのEM400ぐらいの赤道儀が必要です。

           

          RASAはシュミットカセグレンでいうところの副鏡の部分にカメラを取り付けます。

          以前、C11にパイパースターを取り付けたお客様のファーストライトに同行したことがありましたので、デジカメをつけると画面が確認できない、フードがないとバーティノフマスクが付けられないなどのトラブルを知っていましたので、冷却CMOSを取り付け、C11用のフードを付けて万全の態勢で臨みました。

          ところが、赤道儀の容量不足とアンバランスのせいでガイド鏡を付けるとバランスが取れず赤道儀が滑ってしまいます。あきらめてノータッチガイドでできる範囲で撮影してみました。

           

          M78星雲

          ゲイン350 露出40秒 14コマを加算平均合成 トリミングあり

           

          ゲイン300 露出30秒 19コマを加算平均合成 トリミングあり

          上記セレストロンRASA11"

          スカイウォッチャーEQ6R赤道儀

          ZWO ASI1600MC-Cool(-26.5℃)

          ノータッチガイド

           

          撮影後、フラットダークを撮影しようとしたところ、フードにキャップができません。特殊な鏡筒だけに、専用フードやフードキャップを付属してほしいところです。仕方ないので部屋を真っ暗にして布をかぶせて撮影しました。

          ようやくデータが揃って、いざ画像処理をしようとしたところ、なんだか色むらが起こります。調べてみるとF2.2という明るい光学系ゆえにフラットフレームの輝度差のある明るいところに、パープルフリンジのように赤外の赤色が写っていました。これが色むらを起こすようです。フラットフレームの撮り方を考えていつか仕切りなおそうと思います。

          上のM78星雲はフラット補正なしで周辺の補正しきれないところをカットしてあります。それでもたった40秒の露出でこんなに写ってしまうのはさすがです。ガイドしてゲインを落としてしっかりと露出をかけて撮影すればもっと描写もよくなると思います。

           

          また、北海道へ持っていったFL55SSも試してみました。

          北海道へはガイドシステムを持っていけなかったので、ISO感度を上げて短時間で撮影してきましたが、今回はしっかりと露出をかけて撮影してみました。

           

          プレアデス星団(メシエ45)クリックで大きい画像が開きます。

           

          バラ星雲(クリックで大きい画像が開きます)

           

          上記ビクセンFL55SS-SXPレデューサー使用

          EOS6D-GCBF

          ISO2000 露出5分x12枚を加算平均合成

          ノータッチガイド

           

          レデューサーをつけるとF4.3と明るい光学系になります。露出が少なくても思ったより良く映りました。たった5分の露出で分子雲もよく写ってくれています。フィルター換装のデジカメなので、少々ゴーストが出ていますが、レス改造で撮影すればかなり強力な撮影鏡になると思います。こういった鏡筒に出会うとEOS6Dもレス改造をしたくなります。

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          2018.10.12 Friday

          10月7日茶臼山へ遠征しました。SXP2赤道儀レビュー

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            10月7日、お客様から同行のご依頼をいただきましたので、茶臼山へ遠征しました。

            朝から青空が広がり、グループにより御嶽山やアララギ高原等への遠征計画が方々から聞こえてくる天候のいい日でした。ご来店のお客様方からどこに行くのかとのご質問をたくさんいただき、一番快晴になる予報の高い茶臼山へ行くことに決めました。このところの週末の茶臼山は場所を確保できないほどの人気のため、先発のお客様に場所の確保をお願いして星仲間と合流しつつ、4名のお客様と現地で合流しました。

             

            現地に到着すると100m四方ぐらいのスペースに40台ぐらいの車がびっしりと止まっていて、所狭しと望遠鏡が並んでおり、同行したお客様以外にも当店のお客様方がたくさんいらっしゃいました。また山頂でも星空観察会のイベントが行われていたため大にぎわいの茶臼山となっていました。あとで聞いたお話では、観測に来たけど中腹も山頂もスペースというスペースにびっしりと望遠鏡やカメラ三脚が並んでいたようであきらめて帰宅したお客様もいたとのこと。とにかく夜中の山にこんなにも天文ファンがいるのかという状況でした。山頂の広大な駐車場を開放してもらえると助かるのですが、天文ファン以外も入ってきてしまうため開放してもらえないのが残念です。

             

            天の川

            Laowa15mmF4ワイドマクロシフトレンズ

            EOS6D-GCBF

            ISO6400 露出30秒 絞り開放

            ケンコー光害カットフィルター(試作品)使用

             

             

            この日はお客様のサポートと同時に新発売のSXP2赤道儀とカーボン三脚の使用感を確かめるのも目的でした。

            SXP2赤道儀はSXP赤道儀に比べ若干大きく重たくなりました。その分強度も増したようで積載可能重量は1kg増えて17kgとなりました。動かしてみるとベルトドライブの恩恵で動作音がかなり小さくなっています。SXP赤道儀はステッピングモーターを使用しているにもかかわらず、他社の赤道儀と比べると自動導入時の動作音が大きく、自宅の庭で使用していると就寝中の家族や隣近所へ気を揉んでしまいますが、SXP2赤道儀は気兼ねすることなく使えそうです。

            カーボン三脚はSXG-HAL130三脚に比べかなり軽量でたたむと小さくなります。この三脚はカーボンですが内側がアルミで補強されているため見た目と重量に比べてかなりの強度があります。それでもSXP2赤道儀を載せて揺らしてみると微振動を感じます。

            不安になりつつもR200SS鏡筒を載せて撮影してみると全く問題ありません。メーカーが2年かけて開発をしてきたというだけあります。ただし重たい鏡筒で試していないのでまた確認してみたいところです。

             

            アンドロメダ銀河

             

            実はSXP2赤道儀を使用してみたところ、意外にもオートガイダーのグラフが乱れ、やはりカーボン三脚の強度不足かと思いましたが、実は極軸の据え付け精度が悪かったようで翌日三脚には問題がないことが分かりました。このあたりは次回のブログで記載しようと思います。

             

            メシエ33

            SXP2-R200SS コレクターPH使用(F3.8)

            EOS6D-GCBF

            ISO2000 露出7分 8枚加算平均合成

            ケンコー光害カットフィルター使用

             

            同行のお客様へはオートガイダーの使用方法や撮影方法、また別のお客様へは赤道儀の使用方法やアライメント、使いやすようにコントローラーの設定変更などのサポートさせていただき、観望や撮影を楽しんでいただきました。

            満天の星空の下、ご購入いただいた機材でサポートさせていただくと、ご理解していただくのがとても速く上手に使いこなしていただけます。店舗で一生懸命説明してもなかなか理解していただけないこともあっという間にご理解いただけます。なので、私としても実際の空の下でサポートさせていただく方が助かります。是非気兼ねしないでご利用いただければと思います。

             

            そうこうしているとおおいぬ座が昇ってきました。実はこの日は21Pジャコビニ・ツィナー彗星がメシエ50星団と接近する日で、彗星を撮影して撤収しました。さらにこの日はこの21P彗星の通り道を地球が通過するジャコビニ流星群(りゅう座流星群)の極大日でもあったため、たくさんの明るい流れ星を楽しめました。

             

            メシエ50星団と21Pジャコビニ・ツィナー彗星

            SXP2-R200SS コレクターPH使用(F3.8)

            EOS6D-GCBF

            ISO6400 露出2分 4枚加算合成

            ケンコー光害カットフィルター使用

             

            2018.09.20 Thursday

            旭高原へ遠征しました。Laowa105mm F2‘The Bokeh Dreamer’レビュー

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              9月17日、晴れそうでしたのでお客様と旭高原に遠征しました。

              このところ天の川の中を南下中のジャコビニ・ツィナー彗星(21P)が星団や星雲と接近していてかなりフォトジェニックな状態となっています。

              この日も彗星はふたご座の足元にあって、くらげ星雲とモンキー星雲に接近していましたので撮影しに行きました。

              到着すると快晴の空に秋の天の川がとてもきれいで、当店のお客様がおひとりいらして既に撮影をされていました。

               

               

              この日の月の入りは午後11時前、彗星が出てくるまでにも時間がありましたので洞窟星雲を撮影しようと導入、試し撮りをしたところなんだか写りが悪く、おかしいなぁと思って見上げてみたところ、大きな木の枝にさえぎられていました。彗星を撮影するために東の低空を確保するため、天頂の視界を犠牲にしたところに望遠鏡を設置したのを忘れていました。空を見ないでパソコンの画面ばかり見ているとこうなりますね。

              あきらめてNGC7814を撮影してみました。

               

              NGC7814

              スカイウォッチャーBKP200/800-EQ6R

              ZWO ASI1600MC-COOL(-26℃)

              ゲイン300 露出7分x6枚

              オートガイド、トリミング有

               

              NGC7814は電弧銀河と呼ばれ、M104ソンブレロ銀河に似ていることからミニソンブレロとも呼ばれる真横から見た銀河で暗黒帯が良く見えるのが特徴です。

              初めて撮影してみましたが思ったより小さく、もっと長焦点の望遠鏡と良い空の下で再度撮影してみようと思います。

               

              午前1時になり十分に彗星が見える高度になってきましたので、お客様の28cm望遠鏡で彗星を電子観望させていただくと、しっかりと尾が伸びているのが分かりました。

              撮影してみると近くのM35、くらげ星雲とモンキー星雲が一緒に写ります。

              ワクワクして撮影していると突然空が真っ黒に。完全に霧に包まれてしまいました。

              機材も水滴でベタベタになり始め、完全に雲の中です。こんな状態でもビクセンのレンズヒーター360兇呂靴辰りとレンズをクリアーに保ってくれます。

               

              よく通販サイトで販売されている2,000円ぐらいのレンズヒーターは天体写真には全く役に立ちません。

              実は、ビクセン社にレンズ用のヒーターを作ってくださいと提案したのは私です。ポタ赤(最近はコンパクト赤道儀と呼ぶらしい)のポラリエが発売された頃ですが、望遠鏡に巻く露よけヒーターしかなく小さな単焦点レンズには大きすぎてポラリエでは非常に使いにくかったので提案してみたところ、当時の営業担当者が商品開発企画をしてくれて発売に至りました。

              話が余談になりましたが、機材は小雨に振られたようにベタベタになってしまい、その後も霧が晴れることもなかったため撤収しました。

               

              21Pジャコビニ・ツィナー彗星(クリックで大きい画像が開きます)

              Laowa105mm F2‘The Bokeh Dreamer’(F2.8)

              EOS KISS X7i-GCL

              IDAS HEUIBMFAフィルター使用

              ビクセンSXP赤道儀

              ISO3200 露出2分X9枚

              ノータッチガイド

               

               

               

               

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              2018.09.08 Saturday

              ひるがの高原へ遠征しました。ED70SSレビュー

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                9月5日、前日よりお誘いをいただいておりましたので、2名のお客様とひるがの高原へ遠征しました。

                 

                目的地最寄りのインターを降りるといつもと何か景色が違います。

                よく見ると信号も街灯も点いていません。前日の台風21号の影響で町全体が停電しているようです。もちろん民家の灯りも見えません。こういう光景を見るととても楽しむ気になれません。後ろ髪引かれる気持ちで観測地に到着すると結構な曇り空で、山の上から見ると高速道路やサービスエリア、所々に街灯の明かりなどが見えました。

                北極星も見えないため機材をセッティングすることもできず、現地で集合したお客様たちと談笑していると次第に雲が晴れてきて、午後11時ごろから薄明まで綺麗な星空が広がりました。

                 

                この日の目的はED70SSの撮影テスト。カタログには載っていませんが、以前より当店で販売している小型ED屈折望遠鏡です。

                まもなく販売が終了するため今更ですが、撮影に使ってみました。

                専用のレデューサーが一緒に発売されていますが、コマ収差を補正してくれません。ビクセンED、SDシリーズのコマ収差を良好に補正してくれるKASAIの0.8倍レデューサーもF6~F8用なので、適合しないのを承知で使用してみましたがやはりダメでした。

                中心像や色の出方は良好な鏡筒のため、非常に惜しい気がしますが、眼視用としてはとても軽量で、HRアイピースと一緒に使用すれば高倍率も結構楽しめます。

                 

                北アメリカ&ペリカン星雲

                ビクセン ED70SS-SXP赤道儀

                EOS6D-GCBF

                ISO6400 60秒x8枚を加算平均合成

                ノータッチガイド

                 

                この日は近日点通過直前のジャコビ二・ツィナー彗星(21P)が観測しやすい所にいましたので、撮影してみました。

                この彗星はりゅう座流星群の母彗星で10月に流れ星をたくさん楽しむことができます。

                この日の光度は7等星ぐらいでしたので、場所を把握すれば双眼鏡でも存在がわかるぐらいでした。お客様の望遠鏡で見せていただくと、核と核から少し伸びる尾がよく見えました。

                 

                ジャコビ二・ツィナー彗星(21P)

                ペンタックス75EDHFIIレデューサー使用

                ビクセンSXP赤道儀

                EOS6D-GCBF

                ISO6400 露出60秒x4コマを加算合成

                ノータッチガイド

                (クリックで大きい画像が開きます)

                 

                またこの日はらせん星雲の撮影も目的でした。

                快晴になった時刻にちょうど南中。とてもいい条件で撮影できます。月の出が午前1時すぎのため月が出てからはナローフィルターで撮影する予定でした。らせん星雲を導入して露出を合わせるととてもいい感じにモニターに表示されました。すっかり見とれているうちに撮影のスタートボタンを押し忘れ、ただの電子観望状態になっていました。1時間近く経過して気付いた時にはすっかりらせん星雲は西の空。慌てて撮影を再開しました。

                 

                らせん星雲(NGC7293)

                スカイウォッチャー BKP200/800-EQ6R

                バーダーMPCCコマコレクター

                ZWO ASI1600MC-COOL(-26°)

                ゲイン300露出7分を8枚加算平均合成+Hαゲイン400露出10分を4枚加算平均合成

                オートガイド

                 

                月が昇ってきた頃にはすっかり東は冬の星空。なんとなくプレアデス星団を撮影して撤収しました。

                 

                プレアデス星団(M45)

                ペンタックス75EDHFII

                ビクセンSXP赤道儀

                EOS6D-GCBF

                ISO2000 露出6分x12コマを加算平均合成

                ノータッチガイド

                トリミングあり

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                 

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                2018.06.25 Monday

                あららぎ高原に遠征しました。VSD100F3.8鏡筒レビュー

                0

                  6月21日、晴れ予報でしたでのでお客様とあららぎ高原に遠征しました。
                  時折薄雲の通過はありましたが、予報通りほぼ快晴の空で、午前0時半の月没後はとても濃い天の川を堪能することができました。
                  この日はビクセンVSD100F3.8鏡筒での撮影が目的でした。この鏡筒はレデューサーを入れると300mmF3というとても明るい鏡筒になります。ペンタックスから以前発売されていた100SDUFの設計をそのまま踏襲しているため、私が所有している75EDHFIIとも接眼部の互換性があります。
                  Tリングなどペンタックス用の部品が払拭していますので、VSDのパーツが使えるのはペンタックスユーザーには嬉しいところです。

                  北アメリカ星雲とペリカン星雲(クリックで大きい写真が開きます)

                   

                  この鏡筒はもともと67中判カメラでの撮影を可能としていますので、88mmという大きなイメージサークルを持っています。ドローチューブの内径も83mmととても広く、レデューサーV0.79xを使用しても44mmのイメージサークルを確保しています。そのためフルサイズデジタル一眼レフカメラで撮影してもほとんど周辺減光を感じません。もちろんフラットを撮影するとしっかり減光がありますが、ライトフレームではほとんど感じないほどフラットな写野を得られます。
                  この日は夏至で薄明開始時間が早く、月没も遅かったため空の明るさに変化があったため加算合成しましたが、10cmF3という明るさを活かして短時間で撮影できるため撮影枚数も稼げます。ペンタックス時代に見られた青滲みも良好に改善されていて撮影していてとても楽しい鏡筒です。

                  網状星雲(クリックで大きい写真が開きます)

                  上記すべて
                  ビクセンVSD100-SXP
                  キャノン EOS6D-GCBF
                  レデューサー使用
                  ISO1600 露出3分x12枚加算合成

                   

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                  2018.06.25 Monday

                  新発売のスカイウォッチャーEQM35proを使用してみました

                  0

                    新発売のスカイウォッチャーEQM35proを使用してみました。
                    自動導入付きで積載可能重量は10kgとカタログにはありますが、赤緯ホルダーに若干のガタがあるため5坩焚爾涼擦ざ静で使用するのが良さそうな赤道儀です。このガタは同型のEQ3赤道儀やセレストロンCG-4赤道儀にもみられるもので改善して欲しい部分です。

                    軽量な鏡筒の積載でしたら問題はありませんので太陽望遠鏡や8儷折望遠鏡で使用してみると、ステッピングモーター採用のおかげで細かい微動もストレスなくできます。
                    山に持ち込んで撮影もしてみました。

                     

                     

                    毎度のことながら忘れ物が多く、この日もガイド鏡を1本忘れてきましたので、とりあえずノータッチガイドで赤道儀任せで撮ってみることにしました。
                    APS-Cカメラと焦点距離360mmの屈折望遠鏡で撮影してみましたので、フルサイズ換算では576mm。80秒の露出で全く問題なく追尾してくれました。EQM-35pro赤道儀は赤経側に歯数180枚のギアを採用していて追尾精度が向上しています。この触れ込みは間違いないようです。

                    北アメリカ星雲とペリカン星雲(クリックで大きい写真が開きます)

                    ISO12800 露出80秒18枚加算合成 ノータッチガイド

                    また、ガイド鏡を載せてオートガイド撮影も試してみました。
                    ガタと歯数65枚の赤緯側に不安がありましたが、問題なくガイドしてくれました。この日は夏至で薄明開始が午前3時前と早く、4枚しか撮れませんでした。

                    北アメリカ星雲とペリカン星雲(クリックで大きい写真が開きます)

                    露出4分x4枚を加算平均合成 PHDガイディングでオートガイド

                    上記すべて
                    ペンタックス 75EDHFII鏡筒
                    スカイウォッチャーEQM-35pro赤道儀
                    キャノン EOS KISS X7i-CGL
                    光害カットフィルター使用

                    オートガイダーのグラフを見ても思ったよりしっかり反応してくれています。ステッピングモーターのおかげでしょうか。

                     

                    また、この赤道儀は赤緯体を外して付属のプレートホルダーを付け、別売りのアリガタプレートとバランスウエイトを取り付けると簡易赤道儀になります。

                     

                     

                    赤経側の追尾精度は申し分なく、まもなくカーボン三脚も発売されそうですので、海外遠征や丈夫なコンパクト赤道儀として重宝しそうです。赤経側は自動導入やオートガイダーが使えるので望遠レンズでの長秒撮影にも対応できます。

                    はくちょう座

                     

                    ケフェウス座

                     

                    カシオペア座

                    上記すべて
                    キャノンEF40mmF2.8 EOS6D-GCBF
                    スカイウォッチャーEQM-35pro赤道儀
                    F2.8 露出60秒x12枚加算平均合成
                    ソフトフィルター使用
                    ノータッチガイド

                     

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                    2018.05.22 Tuesday

                    ビクセンHRアイピース

                    0

                      このところよくご注文をいただいているビクセンHRアイピースですが、惑星観察にぴったりのアイピースでとてもよく見えます。

                      ハイレゾリューション、ハイコントラスト、過剰倍率での観察を謳っているアイピースで、焦点距離3.4mmが新たに発売され火星接近に伴って人気が高まってきています。

                      正直なところシリーズ中の1.6mmは未だにマッチする望遠鏡が見つかりませんが、2.0mmはタカハシFS-60CBなどの焦点距離が350mm程度のアポクロマート望遠鏡で倍率が180倍弱となり惑星が大きくとてもよく見えます。高性能レンズを搭載した短焦点鏡とのマッチングがとてもいいようです。

                       

                       

                      2.4mmはどの望遠鏡にもマッチしていて800mmぐらいの焦点距離の望遠鏡で330倍程度と8cm〜10cmの屈折望遠鏡でも20cmクラスの反射望遠鏡でも惑星が大きくとてもよく見えます。さすがに過剰すぎではありますが一度セレストロンC11鏡筒で1166倍で使用してみました。コントラストが悪くなって少々ボケた感じにはなるものの、土星本体の模様やカッシーニの隙間も見え、目の前に巨大な土星が広がりました。

                       

                       

                      新しく発売された3.4mmは焦点距離2000mmぐらいのシュミカセでも使用できます。ビクセンのVMC200Lで使用すると573倍になります。
                      いつものようにLVW5mmアイピースで390倍で木星を見た後、HR3.4mmアイピースに差し替えてもほぼ同じ見え方です。むしろHRアイピースの方が木星の縞の縁がはっきり見えるぐらいです。

                      写真はビクセン VMC200L-SXPとZWO ASI1600MC-COOLで撮影

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